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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2017

時松隆光は「プレーでお見せできれば」

昨年は史上最多の通算25アンダーという、ビッグスコアで初V達成も、「よくあんなスコアが出たもんだな」と、首をかしげた。

初シードを果たした今季は、予選落ちの数が目立ち、再び戻ってきた思い出の舞台でも、なかなかイメージがわいてこない。

「絶対にフェアウェイに打って、というタイプなのに

今年はラフに行っちゃって。チャンスにもつけられない。だいぶ良くなってきたとはいっても去年と比べると、まだまだ」といくら昨年覇者でも謙虚にならざるをえない。

「25アンダーは無理でもなんとか20アンダーくらいを目標に、あわよくば今年もまた勝てたら」と、控えめに語る時松の胸にはいま、苦境にさらされた郷里のことがひそかにある。

先月末に九州で起きた豪雨は時松の自宅がある、福岡県の那珂川町には大きな被害は出なかったがこのオフに、ボランティアで被災地に入った知人の話を聞いた。

「東北の地震とは、また違うけれど。福岡でも家が流されてしまったり、大変な思いをされている方が、いまたくさんいらっしゃる」。
連日の猛暑も復旧作業の妨げとなり、人手もまだまだ足りない状況と聞く。
「僕には何も出来ないのですが。プレーで、といってもみなさんにはゴルフを見る暇もないとは思いますが。僕も地元のプロとして、今年も少しでも、喜んでもらえるようなプレーが出来ればと思っています」。
福島から元気と勇気を届けたいと願うゲンちゃんだ。

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