記事

ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017

マッチランク113位! 海老根文博がベスト16へ

過去のマッチプレー競技としては、最多の全106マッチ。1回戦から7回戦まで総勢104人の大所帯は、普段のツアーでは、日の当たらなかった下位の選手ですら大きな大きな夢を抱けるのもひとつ、大会の大きな魅力である。

そしてこの日、そんな大きな大きな夢のやぐらをまたひとつのぼったのが、42歳の海老根である。

マッチプレーランキング113位の海老根がぶつかったのは同3位のシード選手、金庚泰(キムキョンテ)。
2010年と15年の賞金王に4&3の圧勝をしてしまった。
「ラッキーでしかない」と謙遜した。
スタートの1番から、3ダウンをお見舞いしながら「キョンテ選手の調子が悪すぎたから・・・」と、なぜか恐縮しきりで、「ビギナーズラックです」。
ツアーでは14年ぶりに復活したマッチプレーは「人生初の経験」。戦い方など知らない。
1回戦も、2回戦も、そしてこの3回戦も「相手が誰ということもなく、ただ普段どおりにやってきただけ」と、ただ無心で韓国の鬼を撃破してしまった。

「いや、本当に今日のキョンテさんは調子が悪かった」と、繰り返した。
「本当に、僕の場合は当たって砕けろだけでやってきた。明日からも、同じですね」。
プロ18年目にして、初シード入りもまだ。42歳の下克上なるか。

関連記事