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トップ杯東海クラシック 2018
大槻智春が小平からもらったもの
スタートの1番から、順調にバーディを積み重ねて「良い波に乗れた」。
日照時間の関係で、今週から出場人数が大幅に減って、午前スタートのみの“一部制”になるかわりに、ハーフターンで30〜40分の待ち時間が出来る。
今季、本格参戦の大槻にとっては、それも初体験のひとつ。
「慣れない部分もあって、消化できなかった」のは、空き時間にキャディと腹ごなしに食べた名古屋名物のきしめんだけではなかった。
インターバルで、リズムが途切れたことから後半、伸び悩んだのは翌日以降の課題として、「フェアウェイも狭く、グリーンも小さい。難しい三好でボギーを最小限で抑えられたのは、評価できる点」。
初の賞金シードを目指す今季、「(ハードルが)高すぎるんじゃないかとみんなに言われるけど」1200万円ほど稼いでランク47位につける今こそ「今年はJTに出るのが目標です」。
賞金上位の限られた選手にしか権利のないシーズン最終戦に設定したのは「シードを目標にすると、その壁を越えられないと思ったから」。
今の身の丈よりちょっと高く据えることで、得るものは大きいはずだ。
「将来は、アメリカでやりたいので、JTに出るくらいじゃないとやれない」。
あえて自分に厳しいノルマを与えた。
日大同期で、ジュニア時代から、ナショナルチームでしのぎを削った小平智が米ツアーから、久しぶりに戻った今週、水曜日の練習場で大槻がおねだりしたのは、パッティングの練習器具。
「ミラータイプになっていて、自分の目線と肩のラインとか分かるやつなんですけどいいなあ・・・と思って。ちょっと頂戴よ、と言ったらくれました」。
米1勝の親友にも、得られるものは何でもと貪欲だ。