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JGTO Novil FINAL 2018

6年ぶりの勝利!苦しみを乗り越え河野祐輝が復活優勝

AbemaTVツアー最終戦『JGTO Novil FINAL』最終日、7アンダー6位タイからスタートした河野祐輝が、7バーディ、1ボギーの64で回り、トータル13アンダーでD・チアと内藤寛太郎とのプレーオフに進出した。6ホールにも及ぶ死闘を制して2012年の「東急那須リゾートJGTOチャレンジII」以来のAbemaTVツアー3勝目を飾った。

まさに死闘だった。3ホール目にチアが脱落したが、その後はお互い決めきれぬ展開となり、ピンポジションも2回変更した。迎えた6ホール目グリーン左のカラーからパターで打ったボールはラインに乗り、見事チップイン。6年ぶりの優勝は派手なガッツポーズで締めくくられた。

「めっちゃ嬉しいです。」
プレーオフ中も相手を見ず自らのゴルフに集中していたことが、勝利に繋がった。考える前に打つという河野のスタンスには、AbemaTVの放送席からもパッティングを打つのが早いと驚きが出るほどだ。

劇的なチップイン優勝だったが、決して狙ったわけではない。ピンまで8ヤードのフックラインは入るとは本人も思わなかったようだが、見事にカップに吸い込まれた。
「途中からラインにのったと思って、ガッツポーズの準備していました。笑」
6年分の思いが込められたガッツポーズだった。

河野にとっては長い長い6年間だった。2012年にチャレンジトーナメントで賞金王に輝き、翌2013年にはツアーのシード権も獲得した。しかし、その後ティショットのイップスにかかり長いトンネルが続くようになった。ようやく去年のファイナルQTでイップス脱却のきっかけを掴み、今年少しずつ良くなってきたのを河野自身も感じていた。
イップス時には試合に出られない年もあった。今年、試合に出られる事が嬉しく、支えてくれる方への感謝を忘れなかったこと、もちろん河野の努力が第一だが、そういった感謝の気持ちがご褒美となってやってきたのかもしれない。

賞金ランキングは前週の105位から8位にジャンプアップ。大逆転で来シーズンのツアートーナメント前半戦の優先出場権を獲得した。
「当初はQTを受けるつもりだったんですけど、受けないつもりです。」
QTは次週開催、本日の表彰式終了後すぐに栃木のホテルに移動する予定だった。当日キャンセルにはなるが嬉しい誤算だ。

来シーズンの目標について聞いてみたところ、2013年以来のツアーでのシードを取り、ツアートーナメントで優勝する事だ。そしてもう一つ他には譲れない目標がある。
「やっぱり僕にとっては、片岡(大育)の事をライバルだと思っているので、彼は3勝しているし、追いつきたいなと思います。」

かつて、香川西高校在学中、キャプテンの河野を副キャプテンの片岡が支え、チームを引っ張った。そんな親友であるからこそ、負けられない。
まずはこの優勝で出場権を得たカシオワールドオープンで一足先にライバルに再会する。

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