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ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2018
ホストプロは気を取り直して17位タイ決定戦へ!!
今はシードもツアーの出場権も持たない選手が7月の1回戦で選手会長の石川を破り、2回戦は東北福祉の先輩、岩田に勝った。
「この勢いのままやりたい」と切望したのも早ひと月以上も前の話。
案の定だった。「あのとき、あのままやりたかった」。
当時の絶好調を維持するのは、なかなか難しかった。
次の対戦を待つ間に「ティショットに安定感がなくなってしまった」。
この日、当たったのは昨年大会2位のH・W・リュー。今の状態では競り勝つには少し、足りなかった。
3&1の敗戦に「負けて悔しい」。端正な顔が少しゆがんだ。
今回、キャディとして連れてきたのは、東北福祉大の4つ後輩。最近、塩見の近所に越してきたばかりのツアーメンバー、伊藤有志(いとうゆうし)に「暇でしょ?」。
「はいっ、やります!」。
素直にくっついてきた後輩にもやぐらの頂上を、見せてあげることはできなかったが、せめて「お小遣いは少しでも多くあげたい」。
負けても戦いは、まだ残っている。
昨年の初年度は、3回戦に負ければそれで終わりだったが今年は翌日に、負けた選手同士で“17位タイ決定戦”を実施することになった。
昨年は敗者一律だった賞金も、17位タイに残れば300万円。しかし負ければ25位タイ賞金の200万円。
明日の1戦で、100万円もの差額がつくのは「ありがたいですよね」。後輩キャディに渡す給与の足しになる。
そして何よりスポンサーにも、せめて感謝の勝利を捧げるためにも、気を取り直して挑む。