6アンダーを出した初日から一転、試練の日になった。スタートの10番からボギーが先行したこの日は、「ティショットがなかなかフェアウェイに行かなかった」と、その分チャンスもなかなか来なかった。
途中は、豪雨にも遭い、苦しい展開が続く中でも、プラス要素を見いだした。

17、18、折り返して1番と、立て続けにきわどいパーセーブを拾って、「いつものサトシのゴルフと違う」と絶賛してくれた大溝雅教キャディ。

「上手くなった、と言ってくれて。自分でも成長した部分」と、こらえて踏みとどまった。

いったん首位は明け渡したが、「トップから陥落したからって、気にしない」。
2015年大会では、池田との激闘を制して優勝を飾った経験もあり、「今のところでトップに立ってもこの試合は差があってないようなもの」と言い切った。「ゴルフは4日間ですから。あと2日間で頑張りたい」。2度目のタイトルを獲って、二度とまぐれと言わせない。

• 小平 智