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日本オープンゴルフ選手権競技 2015

アダムにトップアマも惚れ込んだ・・・!

今年も観戦可能な練習日から、アダムはギャラリーを魅了した。本当なら避けてとおりたいハザードもラフも、軽々と超えていく。「あれだけ高い球で、あれだけのスピン量だと、どこからでもピンが狙える。僕と飛距離で30ヤードは違う」とただただ、感心するばかりはこの日、アダムと同じ組で回った大阪学院大学4年生の長谷川祥平さん。

公益財団法人 日本ゴルフ協会(JGA)が主催する今大会は、14人のトップアマが出場し、予選ラウンドは今年、全米アマで日本男子として初めて準決勝に進んだ東北福祉大3年生の小西健太さんが、誰もがうらやむアダム・スコットとの同組対決を果たすが、長谷川さんは一足お先にその幸運を経験した。

今年の全米オープンで「もしも日本に来るようなことがあったら、一緒に回ろう」と、アダムと約束をしていた藤田寛之が、日頃から目をかけている長谷川さんも誘ってくれたそうで「藤田さんには感謝しきれない」。

この貴重な機会を最大限に生かそうと、アダムにトレーニングや練習方法について、遠慮のない質問をぶつけた長谷川さんが、なんといっても感じ入ったことは「とにかくかっこいいと言うことです」。

長谷川さんも驚いた、期間中にも「週6」のトレーニングで鍛えあげられたパワーや技術もさることながら「ただそこに立っている。その姿勢がかっこいい」。ラウンド中にも大勢にギャラリーに囲まれて、サインに応じる爽やかな笑顔や、ピンと張った背筋や胸筋も「ただ、歩いているだけでも本当にかっこよかった」と、トップアマもアダムに惚れ込んだ。

昨年大会は、午前と午後のスタートに分かれたのをいいことに、「スコット選手のギャラリーをして歩いた」という長谷川さん。
「そのときも、かっこいいと思いましたけど、今日は近くで見ないと分からないこととかもあって。本当に凄く良い勉強になりました」。
ホールアウト後には、藤田の専属キャディのピーターさんを通じて、アダムが長谷川さんのスイングについて、アドバイスを送るシーンもあり「後でピーターさんに訳してもらうのを楽しみにしています」。
今年、長谷川さんは来季ツアーの出場優先順位を決めるQTに出場している。既にファースト、セカンドを突破し、来月からはいよいよサードステージに挑戦する予定で、来年のプロデビューにむけても、何よりの1日となった。

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