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日本プロゴルフ選手権大会 2003

『今年こそ、あのとき撮り損ねたシード権を』2位タイの五十嵐雄二、今シーズンは一昨年前のリベンジ

激しい雨風降りしきるこの日初日の美浦GC。今大会は予選会から勝ちあがってきた五十嵐雄二は、「こんな天気だから安全にグリーンの真中狙い。安全なほう安全なほうを選んでプレーしました」。
とは言いながらも攻めどころではしっかりと決める。
4つのパー5のうち2ホールでバーディ。558ヤードの18番パー5では、ピンまで260ヤードの2オンに成功し、奥6メートルのスライスラインをがっちり決めて、イーグル奪取だ。「ロングで、届くところは狙っていった」攻守のメリハリつけたゴルフで4バーディ、1イーグル(3ボギー)の3アンダー、2位タイだ。「作戦が、今日はうまくはまりましたね」。今年新しく契約したキャロウェイのドライバーで飛距離が20ヤードアップしていることも、好スコアの要因という。

一昨年前、5月のダイヤモンドカップで優勝争い。伊沢利光と藤田寛之とのプレーオフの末、2位に入った。その成績でシード入り確実と言われながら、シード権争いの最終戦『カシオワールドオープン』で予選落ちを喫してボーダーラインにわずかに手が届かなかった。さらにその年のファイナルクォリファイングトーナメント(QT)で4日目に予選落ち。翌2002年のツアー出場の道さえも絶たれてしまったのだ。
あれから1年。「精神的にも、ずいぶん成長したと思います」としみじみと語った五十嵐。今年のファイナルQTランクは40位につける。この順位なら、次週にもツアーの出場優先順位での出番がまわってくるはずだ。「今年はぜひ、一昨年前、撮り損ねたシード権を!」1年遅れのリベンジを誓っている。

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