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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ 2016
ヒデキと同期! 木下稜介は「いつか一緒の舞台で戦うのが夢」
後半は、3番から5連続バーディで、リーダーボードに名前を載せた。
2つめの4番は、10メートルと長かったが、他はほとんどワンピン位内のバーディチャンスと、ショットが冴えた。
2013年12月のファイナルQTランクで3位につけて、デビューを果たした2014年。7月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で、2位タイにつけたが、今振り返ってみると「何の裏付けもなかった」と、ルーキーイヤーの初シード入りに失敗。活路を求めたアジアンツアーで、新たな出会いがあった。
香川西高校の先輩の片岡大育(だいすけ)のコーチをつとめる青山充さん。
「スっと入ってくる。信頼出来る」と、正式契約を結んだ今季は技術指導にとどまらずに「メンタル、生活面でもお世話になっています」。
今大会は、27日月曜日に行われた予選会「マンデートーナメント」を突破して、今季2戦目のツアー出場権を掴んで、今週もさっそくスイングの動画を送ってラインでやりとり。
「良い時は、もっとタメがある。打ち急いでいる。もっとゆっくり振ってごらん」と言われて、さっそく本番で成果が出た。
ミスをするたびに、コースでその原因をいちいち考えていたのも、もう止めた。
「考えるのは終わってから」と青山さんとの約束を守って、ラウンド中は試合に集中。
私生活では整理整頓を課せられた。「部屋が散らかっている選手で、強い選手はいないよ」と青山さんに言われて、もともとそれほどだらしなくないつもりだが、「もっと気をつけろということ。細かいところまで注意しよう」と、日課になった。
石川遼や、松山英樹とは同級生だ。特に、松山とは四国のアマ時代に、仲良くなった。アメリカから吉報が届くたびにメールをしたら、すぐに返してくれる。
「高校時代から、常にヒデキは上だった。凄い良い刺激」と、ずっと仰ぎ見てきた。
「僕もアメリカに行くのが夢。いつか一緒の舞台で戦いたい」。
待ってろ、ヒデキ!