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トッド・ハミルトン 平均パット賞受賞

ちょうど米ツアー最終予選会の日程と重なって、表彰式に出席できなかったハミルト ンにかわり、マネージメント会社のIMG東京・ゴルフディビジョン岡田健二さん (=同左)が、賞金と副賞を受け取られた。
プレー中は、こわもてのハミルトン。しかし5年間にわたる長い不振から脱出して、 年間4勝をあげた今年は、その表情からひんぱんに笑顔がこぼれるようになった。

練習グリーンでは、パット巧者の彼のまわりには自然と人垣ができた。アドバイスを 求めてくる選手たちに、手取り足取り親切に指導する光景が、よく見られたものだっ た。

シーズン終盤まで、賞金王争いでも盛り上げてくれた。今では、ジャパンゴルフツ アーに欠かせない“顔”のひとりだが、ちょうどこの表彰式の2日前の8日に最終ラウ ンドが行われた、米ツアーのファイナルQスクールで16位に入り、みごと2004年の出 場権を手に入れている。米ツアーで戦うことは、ハミルトンの長年の夢だった。何度 も何度も挑戦を重ね、そのたびに跳ね返され、諦めかけたこともある。それでもじっ と耐え、日本で黙々と技を磨きつづけた。来季、ハミルトンの主戦場は、アメリカ だ。またひとり、ジャパンゴルフツアー育った選手が、世界の舞台へと飛び立つ。

写真上=パーオンホールのみを対象とした1ホールあたりの平均パット数で、1.7462 ストロークをマークしたトッド・ハミルトンには、日本ゴルフツアー機構から賞金50 万円と、東京全日空ホテル・専務取締役総支配人の阿部丈夫さま(=右)より、「東 京全日空ホテルペア宿泊券」が贈られた。
  • ハミルトンがベストパートナー賞に選んだのは、専属キャディのジェフ・マルベリーさん。「どんな緊張したシーンでも、彼の顔を見ると不思議と落ち着くんだよ」

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