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青木功のプロ生活50周年を祝う会

青木功の「プロ生活50周年を祝う会」が19日に、都内の帝国ホテルで行われ、安倍晋三首相や長嶋茂雄氏ら約900人もの各界VIPが、祝福に駆けつけた。

中でも青木が万感の思いを込めて語ったのが「生涯永久のライバル」のこと。「アプローチ、パットでは絶対に負けないようにと思ってやってきた。・・・ありがとな、ジャンボ」。

5つ歳上のレジェンドに深々と頭を下げられた張本人は、「私の永遠のライバルはタイガー・ウッズ。ゴルフも顔も、俺が上だと思っていた」と、お得意の“ジャンボ節”で会場を沸かせつつ、最後はしんみりと「老騏(ろうき)千里」ということわざを贈って、「英雄は老いても、夢を追いかけていくということ。これからも頑張って歩いていってください。私ももう少し自分の好きなゴルフで頑張っていく」。

今年は5月に左膝の半月板の手術に踏みきった青木。「今年はほとんどプレーが出来なかった」と、ツアー56勝、世界で通算85勝の72歳も歯ぎしり。「元気になってもう1回やれと、神様に言われたような気がする。来年は倍返ししたい」と、まだまだへこたれるつもりはない。
「ゴルフとは、我が人生。引退という言葉は知っているが、青木功に引退という言葉はいらない」と、ライバルの前でもきっぱりと、生涯現役を宣言した。

会場には選手会長の池田勇太や石川遼、松山英樹ら若き後継者候補たちも駆けつけ、レジェンドを祝った。22歳の松山は、「自分の50年後は想像できない。改めて尊敬するし、少しでも近づけるようにしたい」と畏怖の念をもってお祝いの気持ちを伝えた。

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