河村が、地元ファンの声援を受けて上位に浮上した。前半の12番からの4連続バー ディを含む68で回っ て通算7アンダー4位タイ。「今日はパター。入れたいのが全部入ってくれましたから」と頬を緩ませた。
昨年かかったイップス症状をそのまま引きずり、開幕からずっとパッティングが不調だった。「狙っ たところより、常に5センチ右に行く」
目線がずれているのかと思って、今度は左を向いて打ってみると、「余計にどこへ打っているのかわ からなってしまう」と悩みに悩んできたのだが、今週、重めの八本松のグリーンに、ようやく光明が 見えかけている。
「弾くように強く打たなければいけない」ことで手が動くようになり、イップス症状改善の良いきっ かけとなりそうなのだ。
「どんな形でも、入ってくれた、という事実が自信につながっていきますからね ！」。
1年前に痛めた腰が悪化して昨年、93年から9年間守ってきたシード権を失った。今年は、ファイナル QTランク26位の資格で再挑戦。“復活”のきっかけも、河村の地元、ここ広島で掴みたい。