記事

ダンロップフェニックス 2002

「1年間の鬱憤、晴らしてます」横尾要が通算11アンダー、2位と4打差つけて単独首位に

「相変わらずパットの調子がいいですね。今年はこれまで、ずっと悪かったので、今週で、1年間の鬱憤を晴らしている感じ。
 ショットも昨日、ホールアウト後の練習で、ラウンド中に良いショットが出たときのイメージを浮かべながら打ち込んだら、今日はかなり自信が持てるようになりました。こんなゴルフを、あと2日間も続けられたら、最高ですね」(ホールアウト後のインタビューより)

多くの選手が、ワンオン狙いの13番パー4(332ヤード)。
しかし横尾は、「ここは必ず、クリークで刻む」と、決めている。
「このホール、今まで試合では、僕は一度も狙ったことがない」という。

「乗せるには僕にはパワーも足りないし、グリーンも小さく、よほど正確なティショットが必要。初出場のときのプロアマ戦で、1度狙ってはみたけれど、球筋がライナー性の僕には無理だった。それより、ティショットで確実にフェアウェーに置き、良い位置からセカンドを打ち、パット勝負に、持っていったほうがいい」

この日も、残り110ヤードのフェアウェーからの第2打を、PSで8メートルに乗せ、これを沈めて、11番からの3連続バーディだ。
信じたマネジメントを貫いて、世界トップが集結するフィールドで、堂々4打差の首位に立った。

米ツアー参戦2年目の今季は、ずっとパッティングに自信が持てなかった。
だが、それも今週、約1年ぶりに持ち出したエースパターが、
「もともと、入りだすと、止まらなくなる」という持ち味を、存分に引き出してくれている。
初日は25パット、2日目27パット。
「1年間の鬱憤を晴らしている感じ(笑)」
後半の16番で、50センチくらいのバーディチャンスをみすみす逃しており、
「ああいうことをしているうちは、まだまだダメだよね」と、戒めつつも自信は、日に日に深まってきているようだ。

関連記事