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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ 2016

うってかわって饒舌な矢野東が攻めのゴルフで魅せる

雨模様の曇天に、トロピカルな柄パンツが映えた。泥ハネが気になりそうな白地のスラックスも水を弾く素材だからへっちゃらだ。
最後まで、爽やかに回ってきた。
9番で、深いバンカーの枕木を直撃した2打目がさらに階段に当たって池に沈んでダブルボギーを打ったが、気にしない。
「ピンを狙ってる時点でミスしたら、ああいう結果が起きる。紙一重」とそんな攻めの姿勢こそ、好調の証しである。

初日の4アンダーにも「ショットが芯に当たらない。飛距離が出ない。コントロールも出来ていない。話せるような内容もない」と、口数も少なかったがその後の修正が、上手くいったようだ。

「シビアなピンにも攻めていける。確実に内容は良くなっている」と、3日目はアグレッシブなゴルフで魅せた。
反面、初日からセンターシャフトのマレットを日替わりで取っ替えひっかえしているパッティングは「得意なはずなんだけど・・・今日はへた。上りの3メートルとか、確実に入れなくちゃいけないのが入らない」。

4番で、10メートルもの長いバーディトライを沈めても、満足出来ない。「ああいう、寄ればいいやというような、どうでも良いのは入るんですが。もう少しパットが良ければ、もっと面白くなるのに」と、そこは地団駄。
「欲張りなんで。全部入れたい」と、グリーン上では試行錯誤も、課題のショットが元に戻れば、最終日に臨む気持ちも全然違う。

「調子良い、悪いの振り幅が、戻ってきている。ショットは相当いい」と、初日とは、うって代わって「饒舌ですよね」と本人も、自覚するほど滑らかに「明日も全ホールでピンに打っていくつもり。攻める気持ちはかなりある」。
意気込みを語った。

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