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アイフルカップゴルフトーナメント 2004
全英オープンからの復帰第1戦、深堀圭一郎は2位タイ
全英オープンからの復帰第1戦、深堀圭一郎は2位タイ
自身6年ぶり2度目の全英オープンに挑戦。あれから2週目が過ぎたいまでも、ひどい 時差ぼけが続いている。
昼間に異常に眠くなって、夜は目が冴えて眠れない、その繰り返し。加えて、帰国す るなりひどい猛 暑に、バテ気味だ。
さらに、渡英した直後に痛めた腰はいまがピーク。
毎日、ツアーに帯同するフィットネスカーで入念なマッサージとストレッチ、電気治 療などケアに2時 間以上を要する状態ながら、深堀が5アンダー2位タイの好スタートを切った。
同じく、全英オープン帰りの星野英正が「日本に帰って来たら、ゴルフが楽に感じ る」と言った。
深堀も同感だ。
高いレベルのフィールド、海外メジャーの厳しい条件を1度でも経験して帰ってくる と、自分の中にピンチやチャンスを迎えたときの“引き出し”が、ぐんと増えている のが感じられる。
「プレーに余裕が出て、冷静に対処できるというのは確かにある」。
全英オープン2日目。ハーフターンでスコアカードを取り出してみた。予選通過のた めにあといくつバーディが必要か。そのために「後半バーディが取れるホールは・・ ・」いくら考えてみても、難コースに取れそうなホールがひとつも思い当たらない。
「いったい、どこでバーディを取ればいいのか・・・考えているうちに、気持ち悪く なった」。それ ほどの難条件もクリアして決勝進出。最終日は30位で、競技を終えた。
その自信が、この日初日の好発進につながっている。
「メジャー舞台で必要なのは、ピンチもチャンスも絶対に取りこぼさないゴルフ。高 い集中力の積み重 ねが、将来に役立っていくのだと思う」。
全英オープンでバッグを担いでくれたディーン・ハーディンさんの、グリーン上のア ドバイスが今週も 耳にこだましている。
「ケイさん、のぼりのラインは勇気を出して打とう。もっと自信を持って!!」。こ こ大山アークカントリークラブでも、そのとおりにやれている自分が嬉しい。