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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2019
池田勇太は九州の豪雨災害に心痛。「大会を通じてなんとか力を」
プレー後に予定されていた表彰式は、きゅうきょ激励会に差し替えられ選手たちはクラブハウスで静かにスポンサーと懇親の時間を過ごした。
先週のセガサミーカップで2連勝を達成した石川遼は、大会初日の木曜日に逝去した義理の母の葬儀のためこの日のプロアマ戦を欠席したが、トーナメント規定の第4章23条4の「その他ツアーディレクターが止むを得ない理由があると認めて出場義務を解除する場合」の項の適用を受けて、29日の本戦から合流する予定。
選手会長不在のこの日の激励会で、石川の分もとゲストのおもてなしに奔走した選手会・副会長の池田勇太は、「今日も一緒に回るはずだった方々の会社のほうも、大雨の被害を受けていると聞いた」と、顔を曇らせた。
「被災された方々に対して我々ができることは何なのかを、考えないといけない」。
選手会長が来たら、また一緒に話し合わないといけない。
「天候のことは、僕らがどうこう言える問題ではない。ただそういう時に、自分たちができる最大限のことは何かと言ったらやっぱりしっかりプレーすること」。
今大会は、池田が尊敬してやまないジャンボ尾崎が98年の3連覇を含む4勝を誇るが、池田も09年の初制覇から15年、17年と抜群の相性を誇る。特に09年は、自身の2勝目だったということもあり、思い入れも人一倍だ。
常勝期のジャンボにも好相性の大会には代名詞がついたように、芥屋(けや)といえば池田。
「そう思ってもらえるように。またそれを忘れさせないためにも、多くの勝利をこの芥屋の地で、生んでいかなといけない」。
石川が青木、ジャンボ、片山晋呉に続いてツアー史上4人目となる3試合連続優勝の記録がかかるように、池田にもジャンボの記録に並ぶ、大会の最多勝利がかかっている。
「何とか、この大会を通じて力を届けられれば」。
大好きな芥屋。大好きな福岡。13年から3期つとめた歴代の選手会長も、災害に見舞われたばかりの当地をなんとか盛り上げたいと懸命だ。