ディフェンディングチャンピオンの中里光之介が残り３戦となったAbemaTVツアーに集中するつもりだ。
今シーズンはツアートーナメントとAbemaTVツアーの両方に出場していた中里だったがツアートーナメントでは賞金ランキング１１４位。AbemaTVツアーのランキングは15位にとどまっている。
「ゴルフの調子は悪くないんです。ただ、つまらないミスというか１ホールでダボとか、トリを叩いちゃうんですよね。それで流れを止めてしまったりして。結局、原因はマネージメントだったりするわけで、そこをやらなきゃいけないのはわかっているんですけどね」。

AbemaTVツアーでは平均ストロークと平均パットの２部門で現在１位。昨年と比べると格段にパッティングが良くなったとのことが大きいと話す。また、ツアートーナメントを経験すると、ラフに入れた時点でグリーンに乗せることが難しくなる。だからこそアプローチとパットが上手い選手が上に行くという構図を今の中里ははっきりと把握できている。
ただ、今はそれがわかっていても実践できない時期なのかもしれない。だからつまらないミスでいい流れを自ら止めてしまう。
「やっぱり優勝はしたいですね。でもあまり深く考えないようにしています。考え過ぎるとどうしても、力む場面が出てくるので、それが悪い方へ悪い方へと流れを向けてしまうと思うんです」。
良い時は何も考えなくても全てが良いゴルフができるもの。無心こそが上位に行くためには必要な境地。今の中里はただひたすらそこに向かっている。

• 中里 光之介