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バッバと小平が日本高等学校ゴルフ連盟にスナッグゴルフセットを寄贈(1月22日)

寄贈式に臨んだ小平と、井上・高ゴ連理事長、JGTO会長の海老沢勝二(右から)

世界の飛ばし屋と、足並み揃えて社会貢献だ。「自分の小さいころには、こういう道具がなかったので」。小平智は中学校から本格的にゴルフを始めたが「もしこの道具に出会っていたら、僕ももっと早く始めていたかもしれない」。
そんな自分の幼少時代と重ねて、「これをきっかけに、ゴルフを始める子がいてくれるなら」。そんな願いをこめて、一般社団法人日本高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)に、スナッグゴルフのコーチングセットを贈った。

22日金曜日に、都内の弊機構(一般社団法人日本ゴルフツアー機構)で行われた贈呈式では、昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズで2年連続の出場を果たしたバッバ・ワトソンからの置き土産も共に渡された。

昨年は最終日が濃霧のために、中止になってしまったことに、悔しさをにじませながらも、3位タイに終わった獲得賞金を一昨年の分と合わせて、再び全額寄付すると申し出たバッバ。今回、寄贈されたのは一昨年の24位タイ賞金で、こちらもスナッグゴルフセットを購入して、高ゴ連に寄贈されることになっている。

昨年は東北の被災地に、福祉車両を贈った小平。「今回も・・・と思ったりもしましたが、あまり車ばっかり贈っても、逆に相手に迷惑になったらいけないな、と」。
今年は112年ぶりに、ゴルフが正式種目に復活する五輪イヤーでもある。自身もその強化選手として名前を連ねる身として、これから世界を目指す子どもたちの夢が膨らむような、手助けが出来たらと思い至った。

昨年の日本オープンではその2日目に“ジャンボ超え”と話題になった。94年大会に記録したジャンボ尾崎のスコアを2打も上回る62は、大会の最少ストローク(データの残る1985年以降)を塗り替えた。最終日は池田勇太との死闘の末に、勝ち取った日本一の座だ。

「ジュニアのころから日本オープンに出場することが目標だった。そんな大会で優勝することが出来て、改めて何かお返しがしたいと思うようになった」と、大会主催の公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)には昨年末に、V賞金の中からすでに100万円の寄付を済ませてある。
「僕も、そこでいろんな経験をさせてもらって、プロになるきっかけを作ってもらった」と、主にナショナルチームの強化に役立ててもらうことになっている。

そして今回はまた、優勝賞金の中からさらに100万円を拠出して、小平が購入したスナッグゴルフは4セット。これにマスターズチャンピオンからの贈りものも加えて、まさに豪華絢爛。井上尚彦・高ゴ連理事長によると、主に関西、九州、四国方面でゴルフ部がある中学校の近隣の小学校に届ける予定という。近年の課題でもあるスナッグゴルフから、ゴルフへのムーズな移行に役立てられることになっている。

2014年の初優勝から毎年、1勝ずつ勝ち星を重ねる中で、継続してきたチャリティ活動は、今や小平のモチベーションのひとつになりつつある。
「こういう活動を、1年で終わらせないためにも頑張って、賞金を稼いでいって、毎年、何か世の中の役に立つことがしたい」。4月の国内開幕戦までは、持病の首のヘルニアの治療を最優先しつつ、次週はさっそく「SMBCシンガポールオープン」から、始動する予定だ。

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