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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2013

松山英樹が来場

今年最後の頂上決戦も、左手の強い痛みで無念の欠場を決めた賞金王が、大会初日に会場の東京よみうりカントリークラブを訪れ、主催者へのお詫びと挨拶を済ませた。

東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督は「あれだけ我慢強い男が痛いと言ってきたのだから。もう一杯一杯だった」。
松山も、「出られないのは悔しい。でも気持ちは元気でも、体がついてこなかった」。今年はメジャーを挟んで日米ツアーのを両立を成功させて、特に秋は海外を行ったり来たりのスケジュールに、体は悲鳴を上げていた。

「これが、人生最後のゴルフなら、やめなかったと思う」。しかし、次週はシニアと女子と男子の対抗戦「日立3ツアーズ選手権」を控え、さらにその翌週にはアジアと欧州の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」で代表メンバーとしての活躍も期待されている。
まして、来季は休む間もなく1月から米ツアーの本格参戦を控えているとあっては、「来年のこともあり、一度休んでしっかりと治療がしたかった」。
近い将来を見据えた苦渋の選択だった。

このツアー最終戦も「自分の持てる力を出せる状態ではないと思った。そんな状態で、試合もやりたくないと思いました」と、今年最後の晴れ舞台で不甲斐ない姿をさらすことも避けたかった。

かわりに約束をした。
「来年、この大会にも戻って来られるように頑張ります」との言葉に、「来年戻ってきてくれるんですよね?!」と、念押しした主催者に「勝てば出られるんですよね? 出られるように頑張ります」と、強い口調で応えた。
この足で、いったん仙台に戻った松山は8日日曜日の最終日にまた、会場に戻ってくる予定だ。

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