記事

重永亜斗夢がカシオワールドオープンのチャリティ寄贈式に参加(3月2日)

空をこえてじゃないけれど、地元熊本からフェリーに乗って駆けつけた。「デッカい川で、驚いた〜!」。本当は科学の子も、今時期は家族サービスの二児の父?! ここ黒潮町立田ノ口小学校に来るまえに、揃って仲睦まじく四万十川にも行ってきた。10万馬力とはいかないけれど、県一のパワスポでチャージ満タン駆けつけた。
主催者のみなさんと、大勢の子どもたちを前に、ちょっぴり緊張気味の自己紹介。
「ゴルフ界のアトムこと、重永亜斗夢と申します!」。
さあ、お楽しみの始まりだ。

高知県のKochi黒潮カントリークラブで行われる11月の「カシオワールドオープン」は、シード権争いの選手たちにとっては事実上の最終戦。シビアなこの戦いも、主催者ゆかりのこの地ですっかり根を張り毎年、地元の声援が熱いのも、地道なこのチャリティ活動があればこそ。
毎年、大会を通じて集まった寄付金で、スナッグゴルフのコーチングセットを購入して地元の小学校や施設に届けてこられて、早10年目のこの春だ。

オフに行われるその寄贈式にはいつも、大会ゆかりのプロも参加して、子どもたちに指導する。初シード入りを決めた2014年には、2日目の8番でホールインワンを達成した。昨季は賞金ランク46位の“第一シード”に食い込んだ。年々逞しさを増していく。今年は、3月2日に行われた寄贈式で、子どもたちの前に立ったのが重永だった。

「・・・本物のアトムみたいに僕は、馬力がないんですけど」と、苦笑いで頭を掻いた。1月の「SMBCシンガポールオープン」で、シーズン初戦を迎えたのは良かったのだがいきなりジメジメ湿気の暑さも堪えて「シンガポールでまた体重が減った」と、開幕前からへばり気味だった。
ヒョロヒョロの痩身は、1年を通じてなかなか太る間もないが、潰瘍性大腸炎と戦いながらもシード権を懸命に守る姿は、同じ難病を抱える人たちにとってもアトムは大きな希望の光。

今年、スナッグゴルフセットが贈られたのは、県下のこうなんスポーツクラブと、香南市立野市東小学校と、そしてこの日、亜斗夢が訪れた黒潮町立田ノ口小学校は、みんなスポーツ大好き揃い。 
校長先生によると毎朝7時から、校庭は子どもたちで一杯といい、サッカーや縄跳び、一輪車など様々な種目に混じって、「これからはゴルフに親しんでくれる子が出てきますように」。そんな願いを込めながラララ、アトムの熱血指導に頼りになる助っ人も現れた。
開催コース所属の弘井太郎も加わって、恒例のプロVS児童のガチンコ対決も最高潮に・・・・・・!!

2打のハンディをもらってプロに快勝した3年生の山下夏輝(なつき)くん。アトムのサイン入りキャップをもらって嬉しそう!
そして、他のお友達にもアトムからプレゼントがあった。オウンネームボールには、本家本元のアトムのイラスト入りに、こちらは亜斗夢の似顔絵バッヂだ。

「アジアで一番になれ」との思いをこめて、お父さんがつけてくれた自慢の名前だ。誰でも一度聞いたら忘れない。そんな希有な名前を授かったからにはと、本人のたっての願いで昨年から販売が始まった。手塚プロダクションとのまさに夢のコラボッズは今年も、国内開幕戦を皮切りに、各トーナメントで手に入る。

その目前のサプライズに、思いをこめた。
「将来、この中から僕らと一緒に試合に出る子が出てきてくれたら。鉄腕アトムみたいに逞しく、ツアーで活躍する子が出てきてくれたら嬉しいです」。
ジェットの限りとはいかないけれど、元気いっぱいの子どもたちにも負けじと今年も力の限りに1年を駆け抜けて、11月には再び堂々とこの地に帰ってくるつもりだ。

  • アトムと亜斗夢のコラボグッズ! 今年も開幕からお見逃しなく!

関連記事