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レオパレス21ミャンマーオープン 2017
QT枠の24歳、竹安俊也(たけやすしゅんや)は「武藤さんにお詫びしたい」
一昨年に、「軽い気持ちで受けた」というQスクールで18位に入り、転戦を始めた。
東北福祉大の出身で、3つ上には藤本佳則。ひとつ上には松山英樹と環境は抜群でもプロ転向後は2015年に、本格参戦したあと出場権に恵まれずに、活路を求めたアジア。
バングラデシュで見た、屋根まで人にあふれた満員電車。「乗車率は200%と」。「40試合くらい出た」という怒濤の昨年は、毎週がカルチャーショック。
「でも毎週、違う国でプレーすることで、成長した部分は大きい」とたくましく、今週はフェイスブックを通して売り込んできた、キャディのフィトリさんと二人三脚。このあと、2人でマレーシアに渡り、メイバンクオープンに出る予定で「今年は昨年以上に、忙しくなりそうです」と、日本ツアーも昨年12月のファイナルQTで2位に入って、出場権を持っているから今季は40試合どころじゃなくなりそう?!
掛け持ち参戦の今シーズンは、先週の「SMBCシンガポールオープン」で、自身2年ぶりの初戦に出場。
さい先の良いスタートを切るはずだった。
第1ラウンドは9位タイ。第2ラウンドも29位とまずまずの決勝進出で、最終ラウンドこそ上位に行きたかった。
「たくさんの方にご迷惑をかけてしまって・・・。特に武藤さんにお詫びしたい」。と今週は、会場にいない先輩プロに遠くミャンマーから詫びを入れた。
先週は、連日のサスペンデッドに第3ラウンドの残り競技と、最終ラウンドを消化することになった最終日。でも竹安は、同組の武藤俊憲らと3日目のうちに、どうにか第3ラウンドを終えていたから竹安も、最終ラウンドだけ回れば良かった。
「でも3ラウンドで、打ってしまったから」。
79を打って順位を下げたから、最終ラウンドは遅い時間のスタートだと思い込んでしまった。
最終ラウンドは成績順に組み替えず、第3ラウンドの組み合わせのまま、しかも第3ラウンド残りの競技再開から10分もおかずに最終ラウンドをスタートすることになったのも知らず、どこかに確認もせぬまま「9時くらいに行けば大丈夫だろうと思ってしまった」。
待てど来ない竹安を、武藤も、アジアもJGTOのスタッフも心配して大捜査が始まったが、タイムアウト。最終日の競技失格に、大目玉を食った。
「普段から、アバウトというか・・・抜けている部分がある。直したい」と反省しきりで、それにしても、QT1位の20歳には感心しきりだ。
最終日に67を出して、6位タイにつけた星野。「実は陸也も俺と一緒で、最終日は成績順に組み替えられると思っていた」。しかし、星野は偶然、スタートの10分前にティグラウンドに着いて窮地を逃れた。
「しかも6位って・・・スゴイですよね」。
後輩の大物ぶりに、二の舞は踏むまいといっそう気持ちを引き締めた。
キャディのフィトリさんが、陽気に笑う。
「俊也はきっとスターになるよ! 今週は優勝だ!!」。
本人は苦笑しながら、「今週また、初日に良いスコアで回れたら、先週のミスも吹っ切れそう・・・」。
ミャンマーには悔いを残すまい。