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ザ・レジェンド・チャリティトーナメント開催のお知らせ
千葉県の麻倉ゴルフ倶楽部を舞台に5月7日、8日の開催が決まった今年は、男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長に初就任した大事な年でもあり、ジャパンゴルフツアーも2016年の開幕を間近に控えて、「プロゴルファーも、一人の社会人としてどうあるべきか。私の経験から話をしたい。最後は私が100%責任を持つから、おまえ達もやってみなさいと、カツを入れていくつもりでいる」。
ゴルフ界に一時代を築きあげてきた一人の人間として、恩返しという気持ちも含めて「自分もそういう役目なんだ、と。そう思って引き受けた以上は、やれるだけやりたい。ゴルフ界を変えたいと、そういう気概でやっていきたい」と、そのためにも就任時にまず第一に掲げたのは「人を育てる」。この理念を推し進めて
、現実のものとしていくという意味においても、このチャリティトーナメントは新会長として、自らの背中でその生き様を示す絶好の機会である。
社会貢献とおもてなし。また「ゴルフを知らない人たちにも、いかにしてゴルフの魅力を伝えていくか」。ゴルフトーナメントを開催する意義を凝縮させたのが、音楽界のレジェンドで、ジャズミュージシャンの日野皓正氏とともに、青木が起ち上げたこのチャリティトーナメントであると言える。
そして、大会の主旨に深く賛同して開催2回目から実行委員に加わって下さったのは、野球界のレジェンド。王貞治氏と合わせて3人で、3月28日に都内で開催告知の記者会見に臨む直前にも、愛する子どもたちに会いに行ってきた。「静岡の子ども病院でね、生まれて3ヶ月の子が、点滴を打っていたんだよ」と、幼きその姿を脳裏に描きなおしてしみじみと言った。
大会を通じて集まった収益金を、病気で苦しむ子どもたち、また震災孤児に贈り続けて早8年目。大会当日には、東北の子どもたちを招いて触れ合いの時間を持ったりもしてきたが、今年もまた子どもたちに、どんな贈り物が出来るだろうかと思案顔の青木である。
「ゴルフを通じてファンのみなさんとも、どれだけ世の中を明るく出来るか考えていきたいな、って」。
かたわらの日野氏も「文化や芸術が低迷していくこの殺伐とした世の中で、子どもたちにどれほどの愛を伝えられるか。震災も5年目を迎えて、僕は音楽でどれほどの癒やしを与えられるか。天から僕らに言われているメッセージと受け止めて、今年も大会を盛り上げていきたい」と言って深くうなずく。
大会は、プロゴルファーが28人とスポーツや芸能各界の著名人28人に、一般アマチュアのみなさんを加えて総勢112人で腕を競い合う。
「僕は当日は残念ながらプレーが出来なくて、裏方に徹するわけですけど出場してくださる方と、見に来てくださるギャラリーの方。一人でも多くの方に、喜んで帰ってもらいたい」とは王氏だ。
出場者の中には野球界では佐々木主浩さん、芸能界では岩城滉一さんや舘ひろしさん、郷ひろみさんら8年連続8回出場の常連もいて、「参加してくださる方お一人お一人に本当にありがとうと申し上げたい気持ち」と、そんな方々にも改めて感謝しきりの青木が今年、その登場にことさら眼を細めるのが、初出場を快く承諾してくれたお笑い界と、スキージャンプ界のレジェンドである。
ビートたけしさんと葛西紀明さんは、あるテレビ番組で炎のゴルフ対決を演じる中で、青木がぽろっと今大会への出場を打診したことから実現した。
「いろんな分野から、話題の人たちも出てくれて、盛り上がってくれたらいいと思うし、お客さんも増えて見ている人たちも、ゴルフってこんな面白さがあるんだって感じてくれたらいい」と青木。8回目の今年は会長初就任の記念の年。「今までで最高の大会に出来ればいい」と、意気込む。
会長就任後は自ずと、その機会もぐっと減るだろうと予想されるだけに、青木にとってもこのチャリティトーナメントは、ファンの前でプレーを披露出来る貴重な機会といっていい。プロゴルフ界からは、若い片岡大育(かたおかだいすけ)が青木の指名で初出場を果たす。
「彼もこの大会に出る意味を感じ取ってくれて、盛り上げてくれたらいいと思うが、私自身も頑張れば、大会ももっと盛り上がる。ゴルフの楽しさ、素晴らしさを見ている皆さんにも感じて頂けるように、頑張る」。
記者会見で、そう力強く言ったしりから、ちょっぴり弱気のレジェンドだ。
「今年は五輪の年じゃないけれど、参加することに意義がある(!?)」。
今年、73歳を迎えた日野氏も、青木に口を合わせて予防線。「僕は、肩の腱を痛めましてリハビリで、なんとかゴルフは出来るようになりましたけどって、言い訳をしておけば大丈夫かな」とぺろりと舌を出した。
老いも若きもスポーツ界も、芸能・文化各界も、みな一丸となって日本中の子どもたちに、大会を通じて胸一杯の愛を伝える2日間。「ザ・レジェンド・プロアマチャリティトーナメント」は、5月7日の開幕です。
※「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」の出場選手や入場チケットなど、詳しい情報はこちらから!