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中日クラウンズ 2016

小平智が先行投資で好発進

世界を見据えて戦っている。7月11日時点の世界ランクの上位2人に代表権がある、リオ五輪はもちろんのこと、「20代のうちに、マスターズに出たいので」。今年の松山英樹の活躍も、もちろん刺激に。「良い目標だし、活躍してくれると嬉しい。自分もあそこで優勝争いしたい」と、目を輝かす。

高い目標を掲げて、今年もトレーニングや調整に励んだこのオフは、高い買い物もした。数百万円で購入した弾道計測器「トラックマン」は、主にドライバーのヘッドスピードは、スピン量を確認する目的で使用されることが多いが、小平は課題のショートゲームで活用した。

「今までは、アバウトに打っていた80ヤードから90ヤードをちゃんと振り幅でどういう感じで打てているか、と。データで出るので、これぐらい上げればどれだけ飛ぶか、というのを自分の体で分かっていれば、プレッシャーがかかったときにもちゃんと打てるはず」と、その成果を実感できれば「高い買い物も、安いもの」。

あまり好きではなかったパター練習も上りと下りとスライスフックの4方向から打って、12球連続で入るまで止めないなど、ゲーム感覚で磨いてきた。初日の2位タイスタートにも「自分がやってきたことが、間違いじゃないと思えるし、今までの練習を続けて行こうと思える」と、手応え十分。「優勝目指して頑張る」。和合でのツアー4勝目は、何よりの自信になる。

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