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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2019
石川遼が2度目の優勝…!!
3日目のプレー後に開かれた、地元福岡の人気アイドルグループ「HKT48」のみなさんによるスペシャルステージ。
芥屋(けや)の18番グリーンが最高潮に盛り上がったあとはさあ、今年も俺たちの出番…!!
若き精鋭7人が、めいめいこだわりのウェッジを握りしめて挑んだ今年の”寄せNO.1”。
のぼり傾斜の途中に立つピンは、約30ヤード。
満員のギャラリーが、盛大に手拍子を打つ中でのショットはいかに集中して寄せるかという心理戦も兼ねている。
HKTさんたちの可憐な声援を受けながら、まず星野陸也が3.75メートルに寄せ、続いて香妻陣一朗がさらに内側の3.13メートルにつけた。
新飛ばし屋・幡地隆寛(たかぢたかひろ)は、小技も巧みに2.70メートル
そのあと地元福岡が誇るゲンちゃんこと時松隆光は、3.95メートルであっさり圏外にはじかれ、自ら今回の挑戦者に志願したという米1勝の小平智は3.02メートル。
幡地がこのまま初勝利を飾るのか…?!
だが、やはり続く賞金王はさすがだった。今平周吾が2.57メートルに寄せた。いよいよトリをつとめる石川のハードルは、一気に跳ね上がった。
「…今の周吾のはめちゃくちゃうまいですよ!」。
絶賛しながら「抜いてみせます」。
石川が、宣言通りのピン72センチ。
選手会長のべたピン勝利で、最高潮に盛り上がった。
”初勝利”は2年前。当時は、翌日の本戦でも大会初Vを飾って最終日を沸かせた。
今年は3戦連勝の偉業がかかるがこの日は、思うようにスコアを伸ばせず。6番で10メートルを沈めるイーグルもあったが、通算スコアは13アンダーにとどまるなど、「邪念があった」という。
「今日のゴルフは勝たなきゃという気持ちだけが先走り、前のめりになってしまった。体が、プレーがついてこなかった。いいプレーがあってのスコアなのに、ステップを2段も3段も飛ばして、一番になりたいと。慢心というか、奢りがあった」と、首位とは7打差。最終日を前に、大差がついてしまった。
「明日は自分がどんなに良いスコアで回っても、勝てるかどうか。勝つには他力になってしまった」と、土曜日の足踏みを悔いたが、「ここにいる7人をはじめ、選手一丸となってみなさんに来てよかったと思ってもらえる試合になるように、明日も全力を尽くします」。
週初めに当地では、記録的豪雨による被害も出た。
今回のアプローチコンテストの賞金も、始まる前から参加7人みんなで話し合い、すべて地元に寄付しようと決めていた。
二木清彦・大会実行委員長からいったん受けた目録を、再び丁重にその手に託して「少しでもお役に立てたら。選手みんなの気持ちです」。
最終日こそ、気持ちひとつで戦う。