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ANAオープンゴルフトーナメント 2019

男子ゴルフのシブコさん!! 31歳の中西直人はサービス満点

昨年の震災の被害から、立ち上がった今年。再開を待ちわびたように、初日から多くの地元ファンでにぎわった。
ギャラリープラザのパターコンテストや、14番ホール横の広場では、郷土料理「てっぽう汁」の無料サービスを待つ人々が長蛇の列を作った。

2年ぶりの今年もまた、4番→5番と14番→15番ホール間に設けられた「ハイタッチゾーン」。一昨年の45回記念大会に、選手とファンとの触れ合いを目指して設置されたが、31歳の中西直人は、「そんなのあったんですか?!」。

15年大会に次ぐ2度目の出場で、知らなかったというよりは、「僕の場合はコースのすべてがハイタッチゾーンだから」。
場所を問わずいつも笑顔で、観客の歓声に積極的に応える。男子ゴルフ界の”シブコさん”。

勇壮なだんじり祭りで有名な、大阪府岸和田出身の31歳の決まり文句は「ファンを喜ばせるためにゴルフをする」。
この日は、中西のSNSを見てファンになったというご夫婦が、名古屋からわざわざ北海道に駆け付け、18ホールをついて歩いてくださった。
「お2人で、声のデカさは10人分くらいの応援をしてくださって。スターになった気分。もう嬉しくて…。その方と毎ホールでハイタッチをしてました」と初日、感謝の好発進だ。

今年、4年ぶりに挑む輪厚(わっつ)は、ぶっつけ本番。
今週9日、10日は、来月の日本オープン(10月17〜20日、福岡県 古賀ゴルフ・クラブ)の本戦出場権をかけた予選会があり、10位タイで無事通過をしてから北海道入り。
練習ラウンドをする間もなく開幕を迎えたが、「試合が休みなく続いているし、省エネゴルフで。真ん中狙いで、力まずシンプルにプレーする」。
自分に優しいエコに徹して初日は3アンダーと上々のスタートを切った。

さらなる上位を目指す2日目。
「…また昨日のお2人が、応援に来てくれないかな?」。
乗せられるとどんどん空高く、舞い上がれる……。
あの飛行機のように、ますます上昇気流に乗っていく。

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