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思い出の芥屋(けや)で”2度目のV”王手。出水田大二郎が首位タイ浮上<YouTubeで生配信中>

思い出の写真再び…。田中さんへ。改めて、2年前はありがとうございました!©JGTO
福岡県の「芥屋(けや)グループ3コース」を1日ごとに回り、3日間の合計スコアで順位を決める「芥屋グループチャリティゴルフトーナメント」は27日に、糸島市の福岡雷山ゴルフ倶楽部で第2ラウンドを行い、プロ10年目の出水田(いずみだ)大二郎が、成冨晃広と共に通算11アンダーで、首位タイに浮上した。

前日初日に、福岡県那珂川市の筑紫ヶ丘ゴルフクラブで「67」を出した出水田は、引き続きこの日も好調をキープ。

台風8号の影響で、ときおり雨風も吹いたが大会前に、櫻井省吾コーチや、九州の山本己沙雄シニアプロに集中指導を受けたおかげで「ショットもパットも、リズムよく回れた」と、さしたるピンチもなく7バーディ(1ボギー)を記録。「66」と、さらにスコアを縮めて王手をかけた。

今は、福岡市内に独り住まいだが、鹿児島県・鹿屋(かのや)市出身。
先月7月の九州・豪雨災害では、幸い家族や知人にケガはなかったが、実家の母屋は浸水被害を受けた。

本大会では地元の医療機関のほか、九州各地の被災自治体に寄付金が拠出されることになっており、「試合が中止になる中で、僕ら選手にこうして戦う場を提供してもらった上に、チャリティまでしていただいて、本当に感謝しかない。明日もそういう気持でプレーしたいなと思います」。

いよいよ28日、最終日の舞台となる「芥屋(けや)ゴルフ倶楽部(福岡県糸島市)」は、一昨年に出水田がツアー初優勝を飾った「RIZAP KBCオーガスタ」の開催コースでもあり、嬉しい記憶がいっぱい詰まっている。

その年の3日目、ミニコンサートで会場を訪れたご当地アイドル「HKT48」の田中美久さんとの2ショット写真は、V争い時の何よりの”お守り”となった。
また、翌日最終日の優勝の瞬間は、祝福に駆け付けた樟南高校(鹿児島)時代の2つ先輩、秋吉翔太がなぜか、出水田本人になりかわって大号泣。
互いを思いやる微笑ましいVシーンが、感動を呼んだ。

今年は残念ながら、大会は中止となったが、男子ゴルフの窮状を見かねた同コースの高倉力矢・代表取締役社長が「選手救済のために」と、この「芥屋グループチャリティゴルフトーナメント」は開かれた。

楽しい思い出いっぱいのコースで、”2度目の勝利”を狙える大チャンスを得た出水田。
「一昨年の優勝後にプライベートでも、回らせていただく機会が増えたのですが、いまちょうどコースを改造中で、バンカー位置など今まで以上に難易度が上がっています。新しくなった芥屋(けや)で、もう一度優勝したい」。
いつもと違う芥屋の夏でも、とっておきの思い出を作る。

スコア速報&YouTube生配信などこちらから

  • 一昨年の「RIZAP KBCオーガスタ」。
  • なんで先輩が泣いてるの!? 秋吉(左)の”飛び入り参加”で、微笑ましいVシーンになった

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