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石川遼 everyone PROJECT Challenge Golf Tournament 2020

初日からビッグスコアの戦い

22歳の村上は、初戦の躓きにもめげずに、9アンダーと初日から爆発
石川遼プロデュースの大会は第1ラウンドが終了し、初日からビッグスコアの戦いとなった。

9アンダーの首位で並んだ30歳の前粟藏俊太(まえあわくらしゅんた)と22歳の村上由眞(むらかみゆうま)は、揃ってボギーなしの9バーディを記録。
完璧なゴルフで飛び出した。

1打差の3位には38歳の上井邦裕と32歳の高柳直人、28歳の池上憲士郎らプロに交じって19歳のアマチュア、杉浦悠太さん(日大)が健闘している。

今年のAbemaTVツアーでは、石川が注目する若手選手を紹介する新コーナー「NEXTヒーロープロジェクト」が、スタート。
特に、石川が2013年から立ち上げた本大会では出場機会を与えたトップアマ11人を「AbemaTVチャレンジャーズ」と命名して、インターネットの生中継でも彼らを中心に、カメラを追っている。

昨年の本大会で、Abema史上3人目のアマVを飾った杉原大河さん(東北福祉大3年)も、女子プロの河本結さんの弟・力さん(日体大)や、桂川有人さん(日大)らと並んで5打差の4アンダー、15位でしっかりと連覇のチャンスにつけた。

若い力が期待どおりの躍動ぶりを見せる中、首位タイにつけた村上もまだプロ3年目の新顔だ。
初めてツアー出場にこぎつけた今年は、”デビュー戦”となった今季のAbemaTVツアー開幕戦「PGM Challenge II」から、先週の「TIチャレンジ」まで2戦とも、予選落ちの洗礼を受けた。
だが、「この2試合で、何が悪いか見えて来て、だいぶ自分の思うようなプレーができるようになってきた」とめげることなく、「今週は頑張りたいなと思っていた。今日はその流れでプレーができたと思う」と、頷いた。
1Wのティショットが好調で、ほとんどフェアウェイキープ。2打目以降もグリーンを外さず、チャンスパットも決まった。
「本当に、自分の描くプレーがかみ合った」と、初戦の悔しさをさっそく生かして好発進し、「今日良かったから明日は悪いんじゃないか…と考えてしまうところがあるが、今日の9アンダーを自信に明日も良いプレーをしたい」。

そんな村上との同組ラウンドで、遅れをとらずに回ってきた3位タイの池上。
東北福祉大の出身で、ひとつ上の松山英樹に刺激を受けて、14年にプロ入りしたものの、なかなか出場の機会に恵まれなかった。
昨年のQTでは、4年ぶりにファイナルに進出し、自己最高のランク27位で、今季の本格参戦を果たした。
「今日は、ショットもパットも調子がよく、ノーボギーで回れたのが嬉しい」と初日の手応えを糧に、大混戦に紛れて飛躍のチャンスをにらんでいる。
  • 3位タイの池上は、プロ7年目。飛躍のチャンスをにらむ

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