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選手会長の東北出張が無事終了

幾たびの災害を乗り越えようと頑張っておられる宮城県栗原市のみなさん。本日はありがとうございました
選手会長の”みちのく寄贈旅”が、終了した。時松隆光(ときまつりゅうこう)が2日をかけて、東北3県を駆け足で完走した。
帰路の新幹線で、やっと少しネクタイを緩めて「無事、終えられて本当によかったです」。

前日20日の岩手に続いてこの日は宮城から、その足で福島に向かった。時松にとっては、ゆかりの地だ。

2016年に、当地で行われた「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でツアー初優勝を飾った。「僕の人生を変えてくれた試合。あの時は、今よりもっとなんにも知らないペーペーでした」。
思い出の大会も、重責を背負った今年は、コロナ禍による中止が決まり、「まさかこんな状況で、福島に伺うことになるとは。4年前には思ってもいませんでした」。

新選手会長として、どの寄贈式でもまず丁寧に詫びて歩いた。
各3県に、選手会から毎年10台ずつお贈りしてきた震災復興支援の福祉車両も今年はコロナ禍の影響などを受けて、やむなく各県1台の寄贈となった。

「大幅に減ってしまって、本当に申し訳ない気持で一杯」。

頭を下げると逆に恐縮された。
強口暢子・いわき市社会福祉協議会長によると、昨年の台風被害で同市の公用車が水没してしまったという。それだけに、今回の寄贈車は「本当にありがたい」と、たった1台でも喜んでいただけたのは、嬉しかった。

午前中に、仙台市にある「スズキ自販宮城」で福祉車両をお引き渡しした栗原市でも、あの大震災の前後に幾たびの災害に遭われてきたと聞き、「今後も東北の方々を忘れない。少しずつでも寄贈を続けていけるように、また選手会で話し合っていきます」。
思いを新たにした。

岩手と福島は試合で何度か来ているが、宮城は今回が初来訪。「Go Toトラベル」を活用して宿代を節約し、前夜の夕食はちょっぴり奮発して初めての仙台牛タン。宿でもらった「Go Toクーポン」で、食後のスイーツも堪能した。

高校を卒業してすぐにプロの世界に飛び込んだ。スーツ姿でこんなにたくさん名刺を配って歩いたのも初めての経験だ。
一昨日の”山梨出張”も合わせて3日間とも緊張しぱなしだった。
帰りの新幹線のシートに身をうずめて「ふぅ………」と思わず安堵の息が漏れたが、まだもう少し福岡の自宅には帰れない。
翌22日は朝9時から、都内のJGTO事務所で選手会事務局長の池田勇太と次の理事会に向けた、打ち合わせがある。

仙台銘菓の「萩の月」をはじめ、行く先々でいただいた各地の珍しいお菓子は「母親に」。何よりの出張みやげもまだもう少し手に提げたまま、スーツにリュック姿の選手会長は、東京駅の乗り換え口に向かった。
  • 1日で、こんなに名刺をお配りすることもなかなかありません
  • 福島県いわき市では昨年、公用車が水没してしまったそう…。新しい福祉車両は雪道もへっちゃらの4WDです。ぜひ、お役立てください
  • スズキ自販宮城の伊地知さん。今年も車のお引渡しに立ち会うため、3県とも車で追いかけてくださいました。いつも本当にありがとうございます!
  • 今回の出張は、まだもう少し続きます

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