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東建ホームメイトカップ 2019
今年もワンダフルな活躍を。出水田大二郎が苦みばしってV争い
前半のインコースを3アンダーで折り返すと、強く風が吹き始めた後半も「危なげなくできた」。
開幕直前に参加した地区競技の岐阜オープンで、パットにつかむものがあった。同週に開催されていたマスターズで完全復活をとげたウッズのアドレスもイメージしつつ「構えがかがみすぎていた。背筋を伸ばして浅く構えたら良くなった」と、つかむものがあった。
直前の修正をこの国内開幕戦にそのまま持ち込み、多度の高速グリーンでも「距離感がよくあって、長いパットが決まってくれた」と、前半の12、13番で6メートルを沈めるなど、連続バーディを先行させた。
通算8アンダーまで伸ばして、絶好の位置で決勝ラウンドに進んだ。
初日に好発進した孔明や香妻陣一朗は、共にオフ合宿を過ごした先輩、後輩。
特に同郷の香妻とは地元鹿児島で、横峯さくらプロの父・良郎氏が主宰する「めだかクラブ」でともに腕を磨いた幼馴染みで、今も切磋琢磨する仲間。
今年も隣県の宮崎を拠点に、坂道ダッシュや筋トレで一緒に汗を流した。
「昨日も陣(一朗)が頑張っていたので、僕も負けないようにと頑張りました」と、遅れをとらずに開幕ダッシュだ。
読み方が難しい苗字には、今も悩まされる。
本当は「いずみだ」を「でみずだ」と読み間違える人は「いまだにいる」と嘆くが昨年の「RIZAP KBCオーガスタ」でのツアー初優勝が、ビッグスポンサーの目にとまった。
今季から缶コーヒーの「ワンダ」を展開するアサヒ飲料とスポンサー契約を結び、帽子とキャディバッグにロゴが入ることになった。
毎試合、希望する同社の飲料2ケースが差し入れとして会場に届けられ出水田はミネラルウォーターとスポーツドリンク、お茶ともともと愛飲していた「ワンダ極ブラック」をチョイス。
ラウンドにも携行し、のどを潤す。程よい苦みの深入り焙煎豆が「ミスしたときでもリフレッシュできる」と、感謝する。
昨季はツアー1勝も、賞金ランキングは28位にとどまったのは不満だった。
「今年は早めに2勝目をあげて、海外メジャーにも行きたい」。
ワンダフルな飛躍で、二度と「でみずだ」とは呼ばせない。