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SMBCシンガポールオープン 2019
かたや無念の棄権…かたや首位の“賞金王”(18日、第1ラウンド)
1時間51分の待機時間を経てようやく終わった長い長い第1ラウンドで、タイのサクサンシンとともに首位に立ったのは“賞金王”だ。
といっても、今平周吾はこの日の中断中に、やむなく棄権を申し出た。
発熱である。
「熱っぽくて体がだるい」と、そこに灼熱の悪天候も重なり「きつかった…」と、2日がかりの第1ラウンドは、2ホールを残して結局まわりきれないまま大事をとって、この日のうちに帰国することになった。
4月のマスターズも出場が決まり、これから大きな試合が続く。
「体調管理も仕事のひとつですね」。
レギュラーツアーの賞金王は、申し訳なさそうに言い残して去った。
かわりに気を吐いたのが、こちらはAbemaの賞金王である。
昨季のチャレンジトーナメント「AbemaTVツアー」で賞金1位に輝いた佐藤大平。
日亜共同主管で行われている今週は、こんな雰囲気にも慣れている。
日本での資格がなかった16年のデビュー年、試合を求めてチャイナツアーに参戦。
優勝も経験した同ツアーでは、この日のように天候不順で止まったり、再開したりの繰り返しも「普通だった」と平然と、「色々な国の選手がいたり、こういうコースとか硬いグリーンとか、雰囲気は好き」。
2日がかりで6アンダーまで伸ばした。
その後、ほとんど休む間もなく第2ラウンドが始まり3番、4番でボギー、ダボと乱れはしたが、上位争いで踏ん張っている。
「今年1年試合に出れることが大きい。今年は特に目標を決めず、目の前のラウンドをこなすだけ」。
もうひとりの“賞金王”にも大注目だ。