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「”最悪”から切り替えた」小平智は4連続ボギーから起死回生(ZOZOチャンピオンシップ3日目)
だが「ここからだ、と1回割り切って、もう1回スタートと、切り替えた」と、折り返してすぐ後半10番で、2メートルのチャンスを決めると、11、12番と3連続バーディで、たちまち復活。さらに16番で、アプローチをピンそばに寄せるバーディで、こぼした分をすべて回収して上ってきた。
この日は、2つスコアを縮めて通算12アンダーは20位タイで最終日へ。
2週前に「もともとこうやってたな、というのを見つけた」という原点回帰のショットに加えて「今週は、パットが生命線」。攻守揃えて「明日は最終日。ガンガン伸ばしていくだけ」。
そのほか、プロ2戦目の金谷拓実が、小平に次ぐ通算11アンダーの25位タイにつけている。
金谷は1番でアプローチに失敗。ボギーで出たが、「自分のゲームプランをしっかり立てて、実行できている」と、すぐ2番で取り返し、7番で長いバーディパットも決まった。現地キャディのジョンさんとも「連携が上手く取れている」といい、ピンそばにつけた16番から連続バーディでさらに伸ばした。
「明日はもっとビッグスコアを出す」と、最終ラウンドでの急上昇を期した。
2年連続賞金王の今平周吾は前半11番のイーグルに続いて12番から連続バーディもあり、「69」で回って通算8アンダー。39位タイから「あと1日、全部出し切りたい」。
松山英樹と石川遼は、通算7アンダーの48位タイで並んだ。
前半4つのバーディで伸ばしたが、後半4、5、7番でボギーを叩いた石川。
「後半はリカバリーが上手くいかずに悔しいですけど、全体の内容は悪くない。明日は思い存分ZOZOを楽しめるように。4日間で一番いいスコアを出したい」。
松山も「明日残り1日ある。いいプレーで追われるように頑張りたい」と、同い年の2人が声を揃えた。
通算3アンダーの68位タイにとどまった星野陸也。「今日も伸ばせない中で、力が入ってしまった」と、4番で痛恨のトリプルボギーを叩くなど「全然、上手くいかなかった」と、消沈したが、泣いても笑っても残り1日。
「明日は上に行くのみ。自分の持ち味のプレーを活かしてもう1回挑戦し、いいスコアで上がりたい」。
また、堀川未来夢はこの日もアンダーパーで回れず通算1オーバーの74位タイ。
米初出場の関藤直熙は9バーディに対して3ボギー、1ダブルボギーとにぎやかな内容。通算3オーバーの76位タイから、最後の巻き返しを目指す。
首位は通算19アンダーのジャスティン・トーマス。
昨年覇者のタイガー・ウッズは通算3アンダーの68位。