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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2017
小平智が「49歳には負けない!」
「僕は、追いかけている気分はしないんですけれど…」。一方的に、対抗心を燃やされているのが実情とはいえ、この状況は悪くない。
谷口に、「ショットの天才」と称されて、悪い気がするはずもない。「あれだけ優勝している人に…嬉しいですね」。
4打差で見上げる谷口は、自他共に認める“パットの天才”。
「僕と合体して欲しいくらい」と、それぞれに得手不得手があるから勝負は面白く、また燃え上がる。
「谷口さんは、49歳になってもまだ上に行こうとする向上心。僕たち若手ももっと貪欲にならなければと思う。今の若手はそういうのが欠けているようにも思う」と、自覚があるからこそ、あえて谷口からの“口撃”にも後輩ながら、強気にやり返す。
「49歳には負けたくない」。
この日は、こちらも尊敬してやまないレジェンドが、会場を沸かせた。あと1打でエージシュート達成かと盛り上げたジャンボ尾崎もこのオフ、小平が世話になった恩人であり、「あの年で一線で戦って、あのスコアを出せるのが凄い。僕もあの歳までゴルフがしたい。
どうしたらあの歳まで続けられるか。突き詰めてみたい」と、70歳の恩人にも負けられない。
「谷口さんは、パターが上手いから大崩れはしないと思う。自分からどんどん取っていけないと、追いつけない」。
それに、美保さんだ。
最終日に4打差内なら応援に来ると、言っていたそうだが「というより、トップにいたいな、と。美保も来させられるように頑張る」。
新婚初Vは、最年少記録での3種の日本タイトル制覇でさらに花を添える。