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〜全英への道〜 ミズノオープン 2017
史果さんのお父さん!? ベテランのホストプロも発奮
開幕前日のプロアマ戦こそ腕の見せ所で、アマチュアのみなさんへの懇切丁寧な指導に巧みな話術を添えて
楽します(写真上は桑原克典)。
そういう意味でも「俺は、今日で仕事は終わった」と、ニコニコと上がってきたのは、川岸良兼。
今年、シニアツアーでデビューしたての50歳は、昨年の今大会以来1年ぶりとなるレギュラーツアーでのほほんと、「俺は、伊澤には負けない。明日から伊澤との勝負」と、こちらは来年にもシニア入りを控えたひとつ後輩に、ライバル心を燃やしたりしている。
数年前なら、「川岸プロの娘さん」と呼ばれていた次女の史果さんも、今年はシード1年生として、現在賞金ランク3位につけるなど、今や女子ツアーで大活躍で、近頃ではむしろ立場も逆転?!
「俺の居場所がどんどん省かれている。帰る場所もない」とせつないやら、それがむしろ、嬉しいやら。
今週、月曜日に行われた全米女子オープンの予選会を突破した史果さんには「大したもん」。
娘の健やかな成長に、若かりし自分を重ねて「俺にも、まだチャンスがある!」。
ホストプロをつとめるこのミズノオープンは、全英オープンの予選会をかねており上位4位に入れば、50歳にも22年ぶり4度目の出場権がもらえる。
今年の会場のロイヤル・バークデールは、覚えがある。「91年に行って、一緒に回ったトレビノは、確か50歳くらいで、初日2位だった」。
同一年に親子でメジャー参戦というあまり例をみない快挙であのときの再現をなしとげれば、いっぺんに父親の威厳も取り戻せる。
そのほか、ベテランのホストプロは鈴木亨や、2年ぶりの大会2勝目がかかる手嶋多一は、まもなく生涯獲得賞金が、10億円を越える。「早く達成できればいい」と今大会でこそ、そんな話題で大いに盛り上げるつもりだ。