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関西オープンゴルフ選手権競技 2017
小林伸太郎は“砂イチ”に助けられた初日
「これぞホンマさんの技術力!」。
特にショートゲームに精彩を欠いていたという、シード2年目の今季序盤。
「自分では、上手くなっているはずなのに、結果が出ないことのイライラ」。
一昨年は、5月の日本プロ。昨年は、海外初戦のSMBCシンガポールオープンと、早々に結果を出していたギャップでも、拍車がかかった。
「ホンマさんに、無理をお願いした」と、小林がとった打開策は「三角ヘッドのウェッジを、丸く削ってもらうこと」。日本の芝には、日本の芝に合ったクラブをと大手術を施し、クラブヘッドの抜けをよくした。
まったく別物に生まれ変わって、メーカーさんにはかなりのご苦労かと思うが「ものの10分で出来上がった」と、こともなげに請け合ってくださったことにも感謝しきりで、「今日は“砂1”が何度もあった」。
“砂イチ(1)”とは、バンカーから1パットでしのいだという意味だそうで、この日は前半の10番や14番、折り返して1番では「速くて堅いグリーンに、スピンを入れないイメージで」とトン、トンッ、ぴたりとOKにつけた。
「思い切って削ったおかげで、センターシャフトのパターと同じイメージでアプローチが打てる」と、早速と役立てることが出来た。
今季の目標は、もちろん初優勝だ。
「チャンスは、あると思う。謙虚に、隙あらば!」。
“ここイチ”でチャンスをもぎ取る。