記事

トップ杯東海クラシック 2017

ミツバチとピアス。塩見好輝が自身初の首位に

スタートの1番から連続バーディで、「ぴりっとしてきた」。いつもノホホンとした感じだが、この日は序盤から良い緊張感で、快調にスコアを伸ばした。

終盤は一転、向かい風に向かって歩く三好の上がり3ホールでは、懸命に堪えた。
「15番当たりから風が強くなってきて、最後のほうは危ないパーパットばかり」と、右のバンカーに入れた16番のパー3で、OKパーを拾った。

「凄いアゲンストで、左に飛んだ」と、17番でもまたピンチも、2メートルのパーパットをしのいだ。
最終ホールで今度は右に打ち込み、出しただけの3打目を、1メートルに寄せた。
しぶとく粘って、自身初の首位で初日をスタートさせた。

今月初めにひどく痛めた首が快方に向かっているのは、ミツバチのおかげだ。大学の先輩の藤本佳則に教えてもらった地元大阪の治療院で、患部にハチの毒針を刺すショック療法を受けた。
「2回受けて、直後はすごく腫れるけど、治まってくると痛みもなくなる」。

以前はかばうようにして打っていたのが、「今は思うように打ててきた。今日のスコアにつながった」と、ミツバチに感謝した。
2014年に初シード入りを実現させるも、すぐ翌年に陥落してから良いことがなかったが、開運を期した今季は左耳にピアスを開け直した。
洒落たゴルフウェアで痩身を包む異色のプロが、目下賞金ランク85位から一発逆転のシード奪還を狙う。

夏の福島で、練習ラウンド時に池に落っこちたニュースを見て2つ下の後輩が、アメリカからメールしてきた。
「何してんスか、って松山が。ナイスプレーしたときなんかも、時々メールをしてくれるんス」。
最終日こそ松山からおめでとうのメールが欲しい。

関連記事