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「人生の新たな1ページ」日本代表キャプテン・青木功

3日間、会場のミッションヒルズを勢力的に歩きまわった。
常にメンバーの調子を思いやり、相談ごとをもちかけられると、相手が納得するまでとことん話し合った。

結果は思い通りにはならなかったが、最善は尽くした。
ゲームには敗れたが、歴史の1ページを刻んだことには大きな充実感も漂う。
厳粛ムードで行われたゲーム終了後の表彰式。
キャプテン・青木功は、「2年後、必ず戻ってきて雪辱を晴らします」と英語でスピーチ。
その言葉に、アウェイのギャラリーからは大きな拍手が沸き起こった。

青木功のコメント
「(負けた原因が)グリーンに惑わされた、とかは口実にすぎないね。
俺だって、アジア勢には慣れがあってその差がグリーン上で出たのかな、とは思うけれど、それはプロとして言っちゃいけないことだから…。
キャプテンとしてとても悔しいが、選手のほうがもっと悔しい思いをしていると思うと、今日は頭の中がグチャグチャだったね。
自分が選手の立場ならやっぱり、ものすごく悔しいと思うしね。でもその悔しさを押さえるのも、ゴルファーの実力なのかもしれない…。
しかし今回は、結果はどうあれ、大会を見に来てくれた人が喜んで帰ってくれたかどうか。
またこの大会に来ようと思ってくれたかどうかが一番、大事なことだった。
もう1日、2日あればもっと良かったという声が聞かれたようだけど、そういうふうに思ってくださった方がいるのなら、キャプテンをした甲斐があったというものだ。
次は2005年。今回のメンバーがまたここに戻ってきて、活躍してくれることを期待している。
そのとき、また俺に声がかかるかは分からないけれど、すでに1回経験しているということが、有利に働いてくれることは間違いないと思う。コース、組み合わせ、気持ちの持ち方、すべてに関してね。
今回、こうしてキャプテンを務められたこと、非常に満足だ。また俺の人生に、新たな1ページが刻まれたようでね」

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