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〜全英への道〜 ミズノオープン 2016
祝50歳! シニア入り目前のホストプロ。鈴木亨が目指すもの
シニアツアーはレギュラーで2勝以上をあげておれば、誕生日の翌日から出場資格が発生する。来月のスターツシニアがその“デビュー戦”となる見込みだが、その目前にホスト試合で、土日をさかいに人生の節目ともいうべき、瞬間を迎えられること。
賞金シードは、2011年に失ったままだが、その後も二部ツアーともいうべきチャレンジトーナメントでベテランの存在感を見せて、13年、14年には同賞金ランクの有資格者で、2年連続の出場権を確保したり。
40代を目前に、早々に一線の出場権を失い、シニア入りまで長いブランクを過ごす選手が大半という現状の中で、今までフルエンジンで踏ん張ってきた。
「僕自身も怪我があったり、今も左首のヘルニアがある中で、自分でもよく頑張ってきたなあ、と」。開幕を目前に、しみじみと噛みしめたホストプロである。
シニアツアーは、当然のことながら、“ルーキー”が最も強いと言われる。先輩方から「来るなよ」と煙たがられて笑いながらも、それがちょっぴりプレッシャーに感じてみたり。
レギュラーへの未練も大ありだ。このオフも復活を期して女子プロの愛妻が、「もうそんなに頑張らなくても」と、心配するほどトレーニングをやりこんだ。
「やれるもんなら、レギュラーでも頑張ってみたい」。
今週のホスト試合でも、ひそかな野望がある。これまた、日本ツアーでの実績で、すでに全英シニアオープンの資格を持っている。
「その前に、全英オープンに出られたら。両方出たら、スーパー50歳になれるかな?」。
今年は、先週の関西オープンに続いてレギュラーツアーはやっと2戦目。「そんなミラクル、難しいっていうのは分かっているけど」。そんな夢もあっていい。
「50代のゴルフがそういう展開で始まるなら嬉しいな、なんて」。50代最初に、主催者を喜ばせるのもオツなものだ。