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3レジェンドが五輪会場を視察(2月25日)

2020年の東京五輪を翌年に控えてゴルフ会場となる霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉・川越市)を、倉本昌弘と小林浩美、中嶋常幸が視察した。

日本プロゴルフ協会(PGA)現会長の倉本氏はJGAオリンピックゴルフ競技対策本部強化委員会の委員長、また日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の現会長・小林氏は同・副委員長の肩書をそれぞれ背負い、中嶋は同本部東京2020企画・準備委員会委員をつとめる。

プロとして百戦錬磨の実績と、英知を持ち寄りいよいよ迫った最高峰の舞台作りにも従事しており、この日は東コースの10番と11番、18番の3ホールをプレー。
ラウンドの様子を報道陣に公開し、コースの現状や印象、攻め方などを語った。

「だいぶ改造されて、選手たちがやりがいをもって攻められるコースになっている」と中嶋。前回の東京五輪(1964年)の開会行進の模様を今も覚えているといい、「人々に与えた影響は大きく、自分も出たいと思った。なんで1980年代に、ゴルフがなかったのか」。やっと、前回のリオ(2016年)で112年ぶりに競技が復帰してから2度目の五輪は“裏方”として携わることになり、「東京で真価が問われると思う。ゴルフをやって、よかったと思われるように」と、意気込みを語った。

プレー後は日本ゴルフ協会(JGA)と東京2020組織委員会、霞ヶ関カンツリー倶楽部の担当者やコースの地元・川越市の出身でJGAオリンピックゴルフ競技対策本部アドバイザリーボードメンバーの樋口久子・JGA特別顧問も加わり、現在の準備状況などを説明する記者会見が行われた。

永田圭司JGAオリンピックゴルフ競技対策本部本部長は「メジャー大会のグローバルスタンダードに沿った大会になると実感している」とコメント。「コース準備、練習場の設置、施設も、見たことのないようなスタイルになると思う」と話した。

開催時期が7月末ということで、コースでは酷暑を想定したコンディション作りも着々と進められているという。
また開催中はスタート時間を早めに設定するなど、選手の体調面も十分に考慮される模様だ。
開催まで約1年半。我々一般社団法人日本ゴルフツアー(JGTO)も含めて各団体で連携して、選手のいっそうの強化にもつとめていく。

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