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関西オープンゴルフ選手権競技 2019

中嶋常幸が今年で最後の大会出場を決意

日曜日のプロアマ表彰式で、会長青木(右)との掛け合い漫才。レジェンドの醍醐味
昨年は、国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権」からの撤退を示唆したばかり。年々、出られる試合が減っていく。
ツアー通算48勝のレジェンド、永久シードの中嶋が今週の関西オープンについても「今年で最後にしたい」。

今大会は、1926年に産声をあげた日本最古のオープン競技として知られるが、年々高騰する賞金総額に、対応しきれずやむなく地区競技に降格した時期があった。
当時は大会自体の中止も検討されたが、主催の関西ゴルフ連盟に加盟する236倶楽部の支援もあって、地道に回を重ねて2009年に再びレギュラーツアーに復帰。
「それに際して『プロもぜひ参加してください』とお誘いを受けて」。
スキー合宿時の交通事故で、重傷を負った右膝の状態を見ながらではあったが主催者の熱意に応えて可能な限り、エントリーを続けてきた。
「自分なりの協力をして、参加してきたけれど。そろそろきつくなってきた」。

今年も、これが自身の今季初戦としてどうにか2年連続の出場にはこぎつけたが、「気持ちはあっても体がついてこない。まだまだ出てほしいという声は大きいが、自分の体がツアーで戦えるレベルではない。そこはいさぎよく最後にしたい、と」。

男子ゴルフは通例、開幕前日の水曜日に行われるプロアマ戦が、今大会では前週の日曜日に行われ、中嶋も参加。
表彰式ではJGTO会長の青木功との"レジェンドトーク"にも、いつになく力がこもった。
2人で会場を笑いの渦にしながら「明るく、楽しく、少しでもよいプレーで恩返しがしたい」。23日から始まる本戦でも最後の健闘を誓った。

今後、レギュラーツアーの出場予定は、ホストプロをつとめる「ダンロップ・スリクソン福島オープン」と「ダンロップフェニックス」の2試合だけとなる見込みだが「悲しがることはないんじゃない?」と中嶋は、つとめて明るく言った。
「アマ時代から数えて今年、競技人生50年。年齢も今年は65歳になることを考えたら充分じゃない? 何も、後悔はない」と、きっぱり。
「若い良い選手が出てきているし、そういうのを見ていると、頼もしい限り」と、後進についても何も心配していない。
「今年、令和になったのだから。若い子たちに良い形でバトンタッチをしたい」。
プロ43年の集大成を、背中で見せる。

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