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開幕前日のリモート会見を実施(8日)
冒頭で、同社の石田純哉・代表取締役社長は、開催に向けた熱い思いを吐露。
「ゴルフパートナーはグループ社を含めて全国500店舗あり、毎日ゴルファーと接する中で、私たちが男子の試合を始めなかったら、どこが始めるんだ、という思いがふつふつとわいてきました。今できる最良の安全管理をして、1試合やってみようじゃないか、と思い切って、この試合の開催を決定した次第であります」。
当初の予定なら、ちょうどこの8日から、史上初のプロアマ形式戦「ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント」が開幕しているはずだった。アマチュア選考会はすでに終了し、あとは本戦を待つばかりというところに、新型コロナウィルスの感染拡大が襲った。
本来の形での開催はやむなく見送っても、石田社長は屈しなかった。すでに、8月までの全トーナメントが中止に追い込まれている男子ゴルフの窮状に救いの手をさしのべられた。
賞金ランキングには加算されない2日間競技とはなったが、名称と概要を変更して開催を決断された「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」は、コロナ禍で行われる最初の男子ゴルフとなる。
開催に際しては、地元茨城県とつくばみらい市のガイドラインに沿って、徹底した感染防止対策が取られる。
8日の練習日も含めて全関係者は3密の回避とソーシャルディスタンス、マスクや手洗い、喚起の徹底はもちろんのこと、日々の検温、問診表の提出義務や、スタッフを極力減らしての大会運営などについて、川﨑康史・執行役員から説明された。
6日月曜には、選手も含めた関係者274人にPCR検査を実施。
7日の判定日には、うち2人が検体不足による再検査となっていたが改めて検査に臨み、8日の夕方に全員の陰性が確認された。
プレー中、選手たちにはキャディをつけず、1人1台の電導歩行型アシストカートを使用するか、バッグを担いで回るセルフプレーを選択してもらう。
スコア速報のスコアラーは、各組について歩く形をとりやめ、各ホールのインターバルにコースのハウスキャディさんを配置して、選手のスコアチェックをしていただく。
競技委員の要請などは選手自身で連絡し、雷雨などの避難の際には各所に配置した乗用カートを自ら運転して、移動することなどが、JGTO競技担当理事の田島創志から説明された。
「石田社長から男子ゴルフのために何かできないかとの熱いお申し出をいただいて、今回の開催にこぎつけることができました」と、感謝を述べた青木。
「残念ながら本来のプロアマ戦ではなく、無観客での開催など、従来の形ではありませんが、選手にとっても、ゴルフファンの皆様にとっても待ちに待ったこの大会での成功が、今後のツアー再開の大きな一歩につながることは間違いありません。
ファンのみなさまにはインターネットを通じて熱いご声援をいただきますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます」と、改めて頭を下げた。