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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2020
初出場の杉山知靖。とことん感謝の3位T
初出場の杉山知靖(すぎやはともやす)が、首位と2打差の3位タイにつけた。
「憧れの日本シリーズの舞台に立てると思っていなかったので、まず出させていただいたことに、感謝しております」と、27歳が律儀に頭を下げた。
賞金ランクは32位で、30番目の最後の出場ひと枠に、滑り込んだ。
数人の欠場者と、同31位の高橋慧がファイナルQTの予選を突破した「ツアーメンバー」でなかったことから、”繰り上げ当選”を果たした。
「限られた人しか出られない。歴史のある大会。名誉ある試合 。出させていただけただけで、本当に嬉しいです」と、感謝と歓喜の好発進だ。
神奈川県横浜市に生まれ、祖母の影響でクラブを握った。
中学時代は「関東中学選手権春」で2位などの成績を収め、高校は高知の明徳義塾で松山英樹の2年後輩。
「世界で活躍されて、僕も引っ張られて。雲の上の存在」と、今も仰ぐ。
丁寧な言葉遣いと柔らかな物腰は、プロ転向後に入社したゴルフ場「レイクウッドゴルフクラブ」で培われた。
「所属プロとして、お客様と接するときに失礼のないように」と、試合のない日はレッスンや、ゴルフ運営にも従事。
コロナ禍の現状も、ホームコースで目の当たりにしてきたからこそ「こんな大変な中で、大会を開催していただいたJTさん、会場を提供していただいた東京よみうりさん…」と、またまた感謝が口につく。
先週の月曜日に出場が決まった際には、コースに詳しいメンバーさんから、攻略法を授かった。
事前に、例年のピン位置の傾向を予習して、練習日に備えた。
10番では、157ヤードの2打目が旗竿に当たり、OKバーディと、ショットも冴えた。
4アンダーで迎えた最後の18番パー3は右ラフに外すピンチも、2メートル半のパーパットを拾った。
初日、同組で回った片山晋呉とは練習ラウンドも共にし、「アドレスで疲れてくると座ってしまうので背筋よく構えるように、と。ご丁寧に教えてくださった。傾斜地にボールがいっても 気をつけることができた」と、感謝した。
「出させていただけるだけでもありがたいので。明日からまた、感謝しながら1打1打頑張りたい」。
どこまでいっても、感謝尽くしの初挑戦が始まった。