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賞金王は「どんな状況でも最善尽くす」/ 五輪延期の発表を受けて青木功と今平周吾がコメント

ここからまた、夢に向かって…!!(写真は昨年末時)
東京2020オリンピックの開催が、1年程度延期されることが決まった。
24日の発表を受けて、一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長の青木功と、昨季2年連続2度目の賞金王に就いた今平周吾がそれぞれ思いを述べた。

今平の最新の世界ゴルフランキング(現在は一時凍結中)は、同22位の松山英樹に次ぐ41位で、日本勢の2番手につける。現状で2枠を争う男子ゴルフの代表選手は当初、予定通りなら6月22日に選出されることになっていた。

一般社団法人日本ゴルフツアー機構会長・青木功のコメント
「私もいちプロゴルファーとして、東京2020オリンピックの開催を本当に楽しみにしていましたが、このたび開催の延期が発表され、たいへん複雑な思いでおります。
今年7月の開催に向けて、今まで懸命に気持ちや体を保ち続けてきた選手、それこそ死に物狂いで代表権のチャンスがあるところまでこぎつけた選手たちにとっては厳しい決定であり、その心中は察するに余りありますが、一方で、世界的に蔓延する新型コロナウィルスの脅威にさらされている中、選手、関係者や観客の皆さまの健康を最優先に考えると、致し方ない決断かと思います。
国際オリンピック委員会(IOC)はとても悩ましく、非常に困難な状況の中で、最善の決断を下されたと思います。
幸いにも開催中止という最悪のシナリオは回避されました。
延期されたことで、選手たちには今後、混乱や苦難も待ち受けているかもしれませんが、”ピンチこそチャンス”と気持ちを切り替え、置かれた状況や、与えられた環境の中で、出来うる限りの最善を尽くし、ここから再びそれぞれの夢に向かって努力を重ねていって欲しい。そして、無事開幕の時を迎えられたときこそ最高のパフォーマンスを見せてくれることを期待しています」

2018年、2019年賞金王・今平周吾のコメント
「新型コロナウィルスの感染拡大が世界中に広がる中、このような状況で、オリンピックは当初の予定どおりに開催できるのか、僕もここ数日ずっと気になっていました。
まったく収束の様子が見えない今の状況で、開催の延期は仕方のないことと受け止めています。
オリンピックが東京に決まり、ゴルフの開催コースが僕の地元でもある埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部に決定してからは、ますます出場への思いが強くなり、昨年は2年連続賞金王への大きなモチベーションにもなりました。
僕は現在の世界ランキングで松山選手に次ぐ日本勢の2番手につけており、代表選考で有利な立場にあったわけですが、開催延期によって今後、選考基準なども変わる可能性があります。どんな状況になっても出場を目指し、引き続き最善を尽くしていくつもりです」

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