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今週は「翔太と陸也の丸ごと福島オープン!!」スタートです
スポンサーが主催をする大会で勝つこと…。
日頃、世話になっている方々への究極の恩返しだ。
実現できれば分かつ喜びは、何倍にもなる。
それゆえに、意識すればするほど重くなる。
力が入り、普段どおりのプレーができなくなる。
ホストプロの宿命であり、ホストVの難しさだ。
その点、今週行われる予定だった「ダンロップ・スリクソン福島オープン」は、無類の”勝率”を誇るといっていい。
大会がレギュラーツアーとして始まった2014年の第1回から昨年まで6回のうち、ホストプロが優勝したのは3度ある。
第一号は第2回大会を制したタイのプラヤド・マークセンだった。
その3年後の18年に、秋吉翔太が再び主催者を喜ばすと、昨年大会では星野陸也が、2年連続3度目のホストVを達成。
おまけに前年覇者の秋吉は、連覇にあと一歩と迫る2打差の2位に入った。
揃ってシビれる状況下で、やすやすとワン・ツーフィニッシュしてみせたのである。
その有言実行力はどこから来るか。
「もちろん、ホスト試合というプレッシャーはあります。でも僕の場合、コースとの相性がそれを上回ってしまうんです」というのは秋吉だ。
確信したのは6位タイに入った2017年だった。
ツアーでの自己ベスト順位を自信に、その年、初シード入りにも成功。
これを弾みに翌年、優勝と、とんとん拍子。
この時は、その前月の「ミズノオープン」でツアー初Vを達成したばかり。それから1カ月と置かずに2勝目を飾り、また2勝目の前後には全米オープンと、全英オープンで立て続けにメジャー舞台を踏むなど、大躍進の年だった。
秋吉には、開催コースのグランディ那須白河ゴルフクラブに嬉しい思い出が一杯に詰まっている。
だから「あそこに行けば、自然といいプレーができる気がしてくる」という。
また、本大会が誕生した経緯も、選手たちのやる気を掻き立てる一因だ。
それまで19年の長きにわたり、地元ファンに愛され続けた地区競技の「福島オープン」を、東日本大震災が起きた3年後の14年からツアートーナメントに昇格。
「ゴルフの力で福島を元気に」と、地元有志が震災復興イベントのひとつとして起ち上げた。
福島の方々の、並々ならぬ思いをホストプロたちも知っているから、よけいに気合が入る。
大会主催の住友ゴム工業の白河工場も、開催コースのすぐ近くにあり、星野も「お世話になっている方々に、元気になっていただけるようなプレーをしようと思うと凄く力が湧いてくる」と、話す。
レギュラー参戦は、めっきり数が減ってしまった永久シードの中嶋常幸も、本大会にはほぼ毎年エントリー。
スリクソンが世界に誇る松山英樹も毎年、期間中には自身の名を冠したジュニアイベントを主宰して、海の向こうから福島にエールを送る。
「僕らで福島を盛り上げたい」と、今年もホストプロ一丸の1週間となるはずだったが、新型コロナウィルスの影響で、第7回は無念の開催中止に。
連覇がかかっていた星野も、リベンジの2勝目を狙っていた秋吉も、今年はやむなく一時休戦。
「そのかわり、僕らで大会週を盛り上げようということになりました!」(秋吉、星野)。
歴代覇者のホストプロ2人が今週限りのタッグで参戦!
題して「翔太と陸也の丸ごと福島オープン!!」。
おススメのビュースポットや大会イベントを、丸ごとご紹介!
大会の見どころや、福島への熱い思いを、2人で語り尽くします。
お楽しみに!
※福島中央テレビでは28日(日)の12時45分から福島ローカルで、大会の特別番組「ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフ特別版〜いまゴルフが福島にできること〜」を、放送される予定です。
スリクソン契約の永久シード選手で大会アンバサダーの中嶋常幸をゲストに秋吉と星野もリモートで出演。歴代覇者らが優勝時の思い出を語ったり、15年に出場した松山英樹のハイライトシーンなど、過去6回の開催を振り返ります。
お詫び)記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします…。