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関西オープンゴルフ選手権競技 2019

地元ファンを味方につける! 関西出身の中西直人が3位タイ浮上

地元関西・岸和田出身のお祭り男が、にぎやかにV争いに加わった。
「普段の練習で、勝つための準備は済ませておく。それがプロ」。
いざコースで徹するべきは「ファンサービス」が、身上だ。
「ボギーを打ってもバーディ取っても目標は、見てくださる方に楽しんでいただけること」と、通算9アンダーで上がった最終ホールも御覧のとおりのVサイン。

空手やサッカー、野球に水泳と、たくさんの種目の中から8歳でゴルフを始めると、すぐにトップアマとして頭角を現した。
日大時代に関西アマを制して出場権を得るなど、この「関西オープン」はジュニアのころから「憧れの試合」と、強い思い入れがあった。

「アマ時代はプロの試合に出る機会など、なかなかない中でこの大会に出ることが目標でした」。
2010年のプロ入り後は「関西人なら、この関西オープンで勝つことは、誰もが狙っているところ」と、大きな目標のひとつになった。

大阪府出身だが4年前に母親の寿代さんが趣味の農業を楽しむために、父親が三重県伊賀市に購入したというセカンドハウスが、開催コースのここKOMAカントリークラブから、車でわずか15分のところにある。
今週は毎日そこから通い、夕食は母親が庭で栽培した野菜を用いて、家族みんなで食卓を囲む。
「野菜を使って鍋をしたり、昨日は母が作ったキャベツで"もんじゃ焼き"を食べました」。
家族の絆にも励まされて「勝てる準備はしてきた」と、自信をもって初Vに挑む。
「ここで勝つのが一番ですが、最後の勝ち負けは神のみぞ知る。どう転ぶかはわかりませんが、あとは、ギャラリーの方に、たくさん見に来てもらって、みなさんの力で一番上に、連れていってもらおうという気持ちです」。
大きな口で作る愛嬌あふれる笑顔とド派手なパフォーマンスで、週末こそ地元関西のファンを味方につける。


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