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全関係者のPCR検査を終了(6日)
会場の取手国際ゴルフ倶楽部の駐車場に設置された検査場には朝10時の開始から、マスク姿の選手たちが列を作った。
雨模様の中、選手会長の時松隆光をはじめ、今平周吾や石川遼、池田勇太や宮里優作らも正午すぎにコースを訪れ、それぞれ検査を完了した。
今回は唾液による検査方法がとられたが、なかなか口内に唾液をためられずに、採取管を片手にどこか心細げにたたずむプロたちの姿があちこちに。
ベテランの宮里は、鼻から綿棒を入れる検査法を想像して来たそうだが「唾液のほうが正確なんだそうです。その分、ドキドキしますね」とちょっぴり不安げに「外出自粛中は、ほとんどクラブも振れていない状態。試合をやりながら、思い出していく感じになると思いますが、こうして大会を開催していただけることに、大変感謝しています」と、話した。
また、池田はこれが自身3回目のPCR検査といい、「前回2回は鼻と、口で受けましたが2回とも陰性でした。今回は、僕も含めて全員が陰性であればいいな、と思います」と、無事の開催を願った。
緊急事態の宣言中は、外出を控えてこもりきりだったという。
「こんなにクラブを握らないのは経験がなかった。何をやっていいのか悩んだ時期もありましたが、やってみると慣れていくものだし、終わってみるとあっという間。今週は久しぶりの試合勘を味わえるし、プロゴルファーを全うできる貴重な2日間になると思います」と、開幕の日を待ちわびた。
今平は「久しぶりの実戦で、緊張と楽しみと両方ある」と、話した。
9日から始まる本戦では、感染防止の観点から無観客で行い、キャディもつかず、選手たちは1人1台の電動アシストカートを使用するか、自分でバッグを担ぐか選ぶことができるが「僕は、多分カートをお借りすることになると思います」。
電動カートを操る2年連続賞金王のセルフプレーもみものだ。
この日は関係者175人も受診しJGTO会長の青木功も、運営スタッフとしてPCR検査に臨んだ。
密を避けて、2か所に設けられた検査場のデスクには、唾液が出やすいようにとの配慮で生レモンと梅干がサンプルで置かれていたが、青木はうっかりそれを食べてしまった。
検査技師の方の説明によると、飲食後すぐは正確な検査結果が出にくいといい「15分ほど時間を置いてから唾液を取ってください」との注意を受けて、「ごめんなさい…」と、ばつが悪そうにしていた。
なお、この日の検査結果は翌7日夜には出る予定で、陰性者のみが8日の練習日からコースに立ち入れることになっている。