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ジャパンゴルフツアー選手会が今後の活動方針を報告

ツアー選手で構成されるジャパンゴルフツアー選手会が8月11日に、今年3回目の理事会を電話会議で行い、今後の活動方針を話し合った。

終了後に、選手会長の時松隆光と、同副会長の池田勇太がリモートによる会見に出席。6月22日に行われた第2回理事会の分も合わせて、新たな決定項目などを発表した。

新型コロナウィルスの影響で、今年は現在レギュラーツアーで16試合、AbemaTVツアー10試合の中止や延期が決まり、”時松新体制”の発足当初から、選手会でも大きな方向転換と再編成を余儀なくされている。

第2回理事会では、1月の第1回で決定していた理事・担当人事を見直し、選手会副会長の池田の選手会事務局長と、新たに設置した「チャリティ担当」職のリーダー兼任が決まったという(以下、再編成後の理事一覧参照)。
また「チャリティ担当」理事には当初「ジュニア担当」理事だった宮里優作が変任。
同時に、選手会のチャリティ活動計画も見直され、これまでの「高松宮妃ガン研究基金」と「東日本大震災被災3県車両寄贈」の継続に加えて、新たに「新型コロナウィルス感染症関連医療従事者支援」と「令和2年7月豪雨災害支援」と「トーナメント開催市町村支援」の3つを新設。

さらに、これら選手会のチャリティ活動に対して「リシャールミルジャパン基金(リシャールミルジャパン株式会社)」から1000万円の寄附を受けられることも決まり、選手会から拠出する200万円と合わせて1200万円が、寄贈にあてられることが報告された。

そのほか、選手会では「ファンプロジェクト担当」職も新設。選手副会長で、PR担当の石川遼が「同担当」リーダーを兼任、また同じく選手副会長の小鯛竜也が「同担当」理事を兼任し、約8か月ぶりに無観客で開催されることになった「フジサンケイクラシック」では、SNSなどを使った新たなファンサービスを模索するという。

コロナ禍に見舞われて以降、選手会がツアー再開の条件として一貫して掲げてきた「外国人選手の入国問題」では池田とJGTO会長の青木功が中心となり、制限の緩和や、早急のビザ発給の依頼文書を作成して、西村康稔・新型コロナウイルス感染症対策担当大臣に直接届けに行くなど、奔走を続けてきた。

この日の会見で、池田は「選手会、JGTOともトーナメントを開催したい気持ちには、何も変わりはありません。この秋口、また2021年のトーナメントに関しましても、青木会長以下JGTOの方々と協力しあい、各主催者のみなさんのところにも出向いて、なんとか1試合でも多く開催していただけるよう、一丸で働きかけを続けておりますことを、どうかご理解いただければと思います」と、話した。

<2020年ジャパンゴルフツアー 再編成後の理事一覧>
■選手会長
時松隆光

■副会長
池田勇太(新たに事務局長とチャリティ担当リーダー兼任)
石川遼(PR担当と新たにファンプロジェクトリーダー兼任)
小鯛竜也(新たにファンプロジェクト担当兼任)

■理事
深堀圭一郎
宮本勝昌
小田孔明(ジュニアゴルフ担当)
宮里優作(ジュニアゴルフ担当から、新たにチャリティ担当に変任)
竹谷佳孝
市原弘大(新たにファンプロジェクト担当)
重永亜斗夢(新たにジュニアゴルフ担当)
中西直人
今平周吾
堀川未来夢
星野陸也
ブレンダン・ジョーンズ(外国人担当理事)
スンス・ハン(外国人担当理事)

■監事
佐藤信人

■幹部会(新設)
時松隆光
池田勇太
石川遼
小鯛竜也
市原弘大

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