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挑戦が止まらない。石川遼の2021初戦
14日に開幕する、米「ソニーオープン・イン・ハワイ」で、2021年の初戦を迎える。
練習日の12日・火曜日にはリモート会見に臨み、「まずは出場できることを凄く嬉しく思います」と、感謝。
「去年1年間、取り組んできたことをしっかりと発揮できるように。全力でプレーしたいと思っています」と、意気込みを話した。
9月の誕生日で30歳になる。
昨年の29歳の誕生日のあたりから、本人もそこは意識しており昨年末には「自分が20歳の時に思っていた30歳は、もっと大人なイメージだった。人はどうやって大人になっていくのか……頭の中でぐちゃぐちゃになっています」と、苦笑交じりに複雑な思いを打ち明けていた。
「そういう意味では非常に不安ですけど、まずは人間として成長したい。そこは頑張りたい」とひとりの男として円熟を目指しながら、ゴルフのさらなる向上に取り組んできた。
「30歳から40歳の10年間は、男子ゴルファーにとって重要な10年間。30歳が新たなスタートという感覚で、この1年やってきました」。
昨年は、初めて専属コーチについてスイングの改良を始めた年でもあり、「今までの石川遼を越えていかなければならない。試合の中で無意識でできて、完成に近づいていると言えるのかな、と思う」。
まずはハワイで2021年を占う。
今夏に延期となった東京五輪を控えて、現在の世界ランクは、76位の今平周吾に次いで、日本勢3番手の91位。
逆転の代表入りにむけても、大事な初戦となる。
「非常に高い壁だとわかっているし、何度も悔しい思いをして逃げたこともあるけど、それは自分ではないなという思いがある。挑戦することを止められない性格なので」。
さっそく初戦から、止まらぬ情熱を燃やしていく。