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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2021

時松隆光は3差首位にも「これでいいと思いたくない」

これではだめなんです©JGTOimages
初日から続けていたボギーなしの記録が、まさかのダブルボギーで途切れた。

この日、7アンダーまで伸ばして一時は2位と5打差。
独り旅をしていた時松隆光だったが、通算22アンダーで迎えた16番で、ティショットを右にOB。

「フェードヒッターなので、左に打ち出したいんですけど木があるので。どうしても右に出やすい。でも風が左だったので。あちらに打たざるをえなかった」と、苦渋の選択で、トコトコと歩き出したところで、「OBです」。
フォアキャディさんからの宣告を受けた。

さすがのポーカーフェイスがゆがんだ。
「がくっときました」。
そこから、切り替えて、取り返そうにもホールが残っていない。

最後の18番はパー5だが、「僕の飛距離では、ギリギリ」。
549ヤードの距離に対して、2打目以降は「250ヤードのショットを要求されるので。乗ったらラッキー。乗せられるように技術を上げないといけないんですけど、中途半端になってしまった」と、左手前の打ち上げのバンカーにつかまり、最後まで反省が止まらない。

寄せきれずにパーで終わって通算20アンダーにとどまった。
年下の石坂、大岩のバーディで3差に詰め寄られて「情けない」と、落胆した。

動画配信サービスの生解説をつとめた先週の「全米オープン」で、超難度のコースで粘り強く戦い抜くトップランカーたちの姿に感銘を受けたばかりだ。

「やはりあのイメージが残っていて…。これでいいと思いたくない。明日は1打1打、納得したプレーを」。
2016年以来の大会2勝目で、最終日こそ完全無欠に勝ち切りたい選手会長のげんちゃんだ。

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