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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2019
今平周吾がまた首位発進
「初日、2日はいいんです。…体力が、まだ余ってるからじゃないですか?」と、普段は口数の少ない今平が、珍しく冗談めかしてコメントした。
これほど好調を続けながらまだ勝てない。だが、これほど毎週、上位で戦い続けているのにいつも涼しい顔で、会場入りしてくる。
2位で戦い続けるにも体力や、神経は相当、消耗するはずだが休むという選択肢は今平にはないらしい。
「休んでも、ダラダラしちゃって。締まりがなくなる。それなら毎週、試合をやってもいいかな」と今週、千葉の試合は秋の連戦に備えて火曜日に、いったん埼玉の実家に戻って行きつけの床屋へ。
「ずっと通い続けているお店なので。何も言わなくてもいつもどおりにやってくれる。しばらくまた行けないので切ってきました」と、襟足をすっきりと刈り上げてきた。
夏から試合が続いているいまは、練習量をピーク時の半分にして、休養に充てている。「疲れをとるためにとにかく休む。早く寝て、就寝は8時間くらい。できるだけ何もせず、月火水はリフレッシュを心掛け、頭をクリアにして木曜に疲れを残さないように」と、体調管理に気を遣う。
頭も体もリセットして迎えた今週初日は特に、得意のスタートダッシュを意識した。
大会3日目の12日・土曜日は、台風19号の影響を受けるおそれがあり、競技が短縮される可能性もある。
短期決戦も視野に「初日、2日でしっかりとスコアを伸ばしていきたいなと思った」と、さっそくここ袖ヶ浦で自己ベストの64をマーク。ボギーなしの7バーディで、今週も定位置におさまった。
今大会で、2週後の日米共催&日初開催の米ツアー「ZOZO選手権」の出場権が決まるが、現在賞金ランク2位につける今平には、すでに権利を得たも同然。
当週は、「ウッズと、回れればいいですね」。
今年、初めてフル参戦した4つの海外メジャーではウッズの前後で回る機会もあったが”ニアミス”。夢のペアリングにも思いを馳せつつ今週は、12年の谷口徹に続く大会5人目の連覇を狙う。
プレー後にクラブハウス前のブリヂストンブースで行われた公開インタビューで「今年もぜひ、優勝を狙っていきたいと思います」。
声は相変わらず小さかったが言葉にはしっかりと力をこめた。