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石川遼が3ランク上昇/最新の世界ランキング

ジャパンゴルフツアーの2020初戦後の世界ランキングが更新され、松山英樹が前週から2ランク下げて23位、今平周吾が3ダウンの36位。「SMBCシンガポールオープン」を、24位タイで終えた石川遼は80位で、3ランク上昇した。

7月の東京に向けて、現時点ではまだまだ遠い代表権のある上位2枠へのポイントアップを誓って五輪イヤーをスタートさせた。
初日は15位タイとまずまずの滑り出しも、2、3日目にスコアを崩したのは悔やまれる。
「焦ることはないですけど、追い込まれている感はあります」。

確かに、6月の全米オープン後の代表選出が迫る中、ゆっくりとはしていられないが、昨年の今どきはまだ、5シーズンを過ごした米ツアーから、心と体の立て直しに懸命だったころ。
「去年はメンタル、体力共に持たなくて、ボロボロで日本に帰った。3回目の(出場の)今回は最終日が一番よかった」と、アジア屈指の難コース(セントーサGCセラポンC)で最終日に4日間自己ベストの67をマークしたことは明るい材料。

後半4番パー5では今季初イーグルもあった。250ヤードで2Iを握った2打目はアゲンストの風。池を逃げて「右から保険をかけて、とも思ったんですが、逃げずにストレートで。長いクラブをああいう風に打てるのはいい」と果敢に、ピンに2メートルにつけたまっすぐのチャンスも打ち切った。

先月のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で、最多の3勝を飾り、完全復活を印象づけたばかり。
昨年の今ごろの自身を思い返して「1年前と比べてティショットがかなり打てるようになっているのがひとつ収穫。少しずつよくなっている実感はもらえた」と、頷いた。

引き続き上昇に励む。
現状、2月のWGCメキシコ選手権には出られる見通しといい、「それまでにしっかり体を作っていかなきゃ。僕はむしろ追い込まれたほうがいい。今週を糧に、4月の(国内)開幕戦まで出られる試合で頑張っていきたい」。
半年足らずに迫った決着の日を見据えた。

なお、先週優勝のマット・クーチャーは、4ランクアップの20位。米国勢の12番手と、ひとつ順番を上げている。

東京五輪ゴルフ競技
<会場> 霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)
<日程> 男子 7月30日(木)ー8月2日(日)/ 女子 8月5日(水)ー8月8日(土)
<出場資格>世界ランキングを元に算出した『オリンピックゴルフランキング』により決定。男子は20年6月22日、女子は6月29日時点の同ランキング15位内に入っていれば1か国最大4人まで、16位以下の国または地域は2人を上限に、合計60名が選出される。
※現在の世界ランキング

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